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花見友紀の「鉄道のある日常」

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Sep 7, 2019
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カテゴリ:鉄道ミニエッセイ


2011(平成23)年より大阪市交通局(現在の大阪市高速電気軌道(Osaka Metro))の車両の側扉戸尻に貼り付けている"地下鉄のお嬢ちゃん"の引き込まれ注意ステッカー。

鉄道事業者の個性を出す要素の1つと言える引き込まれ注意ステッカーの中で、僕が最も気に入っているものである。その理由はただかわいらしい絵柄だからだけではない。引き込まれ事故の被害者の多くを占める9歳以下の子供に伝わりやすいように数多くの工夫を凝らしたデザインと言えるからである。

ステッカーは戸袋に近い戸尻のガラス底辺のR付近に貼り付けることで、乗車している子供たちの視界に自然に入ってくるように配慮されている。注意書きも「ドアにちゅうい」と全文ひらがな・カタカナのみを使って表記されている。絵柄は、引き込まれの被害に遭いやすい子供たちと同年代(おおむね幼稚園児か小学校低学年)程度の女の子のキャラクターを主役として描くことで共感を呼びやすくし、彼女の手を引き込まれ、ケガを負って泣いている姿を見ることで、引き込まれ事故の恐ろしさを彼らに、特に言葉や文字の理解力が未熟な子供たちにも、絵だけを見ても解ってもらえるようなものと言える。引き込まれた手が赤く腫れ上がっていることで、より痛みが伝わりやすくなる効果があるのであろう。

改善すべき点を1つ挙げると、ステッカーの大きさの制約から難しいかもしれないが、側扉に「触らない」ように注意書きすることで、より丁寧に伝えられるのではないだろうか。しかし、それを補うように、お嬢ちゃんの引き込まれている左手だけでなく、引き込まれていない右手も側扉に触っているように描かれている。これによって、側扉に触っていると危ないということが、文字で説明しなくても絵を見て解るように工夫しているのかもしれない。

そして、“地下鉄のお嬢ちゃん”のステッカーは本来のターゲットである子供だけでなく、大人をも魅了する可能性を秘めていると言えるだろう。誰が言ったか知らないが、「日本人は子供に弱い」とよく言われる。“地下鉄のお嬢ちゃん”のステッカーはその心理を巧みに利用しているとも言える。

幼い子供は、その場にいるだけで可愛がりたい、見守っていたいと思えてくる存在だろう。ましてやケガをして泣いている子供を見捨てられるわけがないだろう。“地下鉄のお嬢ちゃん”を見ることで、彼女を助けてあげたい、慰めてあげたいという弱き者に対する優しさを覚えたり、それについて考えさせてくれる効果もあるのではないだろうか。

“地下鉄のお嬢ちゃん”のステッカーは本来のターゲットである子供たちに引き込まれ事故の危険さを理解してもらえやすいだけでなく、大人の保護欲を掻き立てるイラストであると言ってよいだろう。その結果、多くの人に伝わりやすく、親しみを持ってもらえるような、引き込まれ注意ステッカーのあるべきデザインを示していると言える。

僕もこれまでに、数多くの鉄道事業者の引き込まれ注意ステッカーを見てきたが、その多くが手のみが描かれたものであり、子供心ながらに何を伝えたいものなのか解らなかった。僕が子供だった頃、人差し指を戸袋方向に向けた手の絵柄の西武鉄道や京王電鉄のものを見ても、人差し指を向いている方向へ側扉が開くということは理解できたが、側扉に手をついていると開く時に扉と一緒に手も戸袋に吸い込まれるから危ないということまでは想像できなかった。

それから時が流れて、僕もいつの間にか“地下鉄のお嬢ちゃん”くらいの歳の娘がいてもおかしくない年齢になってしまった。お嬢ちゃんを見ていると、なんだか娘を見守る父親のような気持ちにさせられる。そして、もしも僕に娘がいて、列車の乗り方を教える時には、その娘に側扉に手をつくと危ないということを教えるために、“地下鉄のお嬢ちゃん”のステッカーを見せるだろう。

“地下鉄のお嬢ちゃん”は、子供たちにとっては友達のような存在であり、大人にとっては娘のような存在のキャラクターなのかもしれない。最後に改めて、自ら体を張って引き込まれ事故の恐ろしさを伝えようとする“地下鉄のお嬢ちゃん”と、“地下鉄のお嬢ちゃん”を描いてくれた当時の大阪市交通局の皆さんに、深い感謝の気持ちを表したい。


I want to write about a mind-the-doors sign on the passenger doors of Osaka Metro carriages, in which "Osaka Subway Girl" whose left hand caught into the door pocket appears, has been shown since 2011.

In my opinion, the design of the sign shows one of the ways to express railway companies' identity. Among them, Osaka Metro's one is the best design because it has many ideas to make passengers, especially children under nine years old, understand how horrible holding the doors is, the cute design.

The sign is placed at the height of Children's, almost the same as the bottom of the windows on the doors, and Japanese text is written in only hiragana and katakana to be easy to read them. If they can't understand the words, they can do through the picture. A girl similar in age to them, especially primary-school-age or younger who account for much of the victims of the accident, makes them achieve a sense of affinity and draw their sympathy to beware of and avoid injury to hand or finger as the doors open. The inflammation of her hand makes them do how her hand hurt.

I want to say that the sign needs the massage for passengers not to touch or hold on to the doors directly. However, her right hand also touches on the door to cover the lack of message.

From my perspective, the sign can also be well-designed to attract not only the children but adults, which feed off the psychology of ordinary Japanese people going easy on little children.

Some people say that little children make adults feel caring for them if they aren't their sons or daughters. If he or she is crying and getting injured, most adults can't ignore him or her.

The sign also shows how the mind-the-doors sign should be to make it understandable and beloved by many people. An injured girl evokes passengers to learn their kindness to help or comfort her.

I have seen many varieties of mind-the-doors signs of railway companies in Japan since I was little. However, I used to feel that it was difficult to understand what the signs said only the fingers pointing to the door pocket say.

About 30 years later, it is no wonder that I have a child or children in the almost same age as "Osaka Subway Girl". Watching "Osaka Subway Girl" in the sign, I feel as if I were her father. If I had children and taught them the behaviour on the train, I would show them this well-designed sticker to avoid their injury.

"Osaka Subway Girl" maybe like a friend for the children and as a daughter for adults.

Finally, I want to thank an illustrator for the well-designed sign.





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最終更新日  May 3, 2021 12:26:27 PM
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