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■旅立ちに向けて/鈴井貴之


最近、OFFICE CUEの公式HPを見てても思うんだけど、
本当に社を挙げて売り出し中なんだなとおもう。
それは、ページのリンクバナーの数を見ていてもよく分かる。
鈴井さんが言っていたように、
今副社は、「NACSを本物にしようとヤッキ」になっているのがよくわかる。
読んだことない人、読んだけど忘れちゃった人の為に、
鈴井監督が旅立つ前に残したコメントを、ここに掲載しておきます。
かなり鈴井監督の想いがこもったいい文章です。
私も、もう一度読み返してみて、一人ジ~ンとなってしまいました。


旅立ち/鈴井貴之  2004/11/11(Thu.) 02:56
あと、7時間後には自宅を出ます。 まあ、何でしょう。 頑張りますよ。

今日の夜、家族3人で食事をした時、家内が言った言葉、
「少々、回りが騒ぎ過ぎてオーバーになっちゃったね。
外国といっても札幌からは距離的に福岡ぐらいなものだから、たいした事ないよ」
相変わらずだと思いました。

一見突き放しているような言葉、でもこれが僕の原動力であったのは確かです。
実は、僕でも大泉でも森崎でも無く、副社長である彼女こそが才能ある人間だと思っているのです。
アーティスティクという面ではないですが、プロデューサーとしての才能は、北海道のみならず、
中央でも注目されています。

確かに、僕を世に出そうとしてCUEを作ったのは彼女です。それまで働いていた会社を辞め、
その退職金で彼女はCUEを作りました。
でも、会社を作ってみたものの、仕事がそうそうあるわけではない。
彼女は夜にはレストランでウェートレスのバイトをしながらCUEを支えて来ました。
大泉もナックスもまだいない頃です。
そして、札幌演劇界から大泉を見出しHTBに紹介したのも彼女です。

そんな彼女は今、ナックスをホンモノにしようとやっきです。
時々、午後8時過ぎ、娘から電話が来ます「ママ、何時に帰って来るの?」その声は、
時には涙声だったりもします。

いいですよね、今日は、こんなことを書き記しても。
そして僕には「あなたは自分で自分の道を開いて来て、
鈴井貴之はそうであるのだから」と言います(笑)
気丈に、時には怖いママみたいに世間では思われているのかもしれません。
でも、彼女は実はか弱い女性です。
僕はよくわかります。

そんな彼女が誰よりも僕を激励するのです。
寂しくなるね、というような中途半端な言葉はかけず、彼女は、僕に発破をかけてきます。
普通の家族ならば、もっと違った会話があるのかもしれません。
娘は笑いながら言いました「うちはお金はあるけど愛がない」と。
どきりとしました。 笑ってみたもののどきりと、、、。

僕は『銀のエンゼル』という映画を作りました。家族のあり方を説いた映画です。
でも、我が家こそ、本当は『銀エン』を見て考えなければならないのかもしれません。
でも、まだ考えられないのです。
それは走る事は辞められないから。

僕は、今、韓国に旅立ち、家族を思う。そしてどういう思いにかられるか。
レストランで食事をしていた時の家内と娘は愛おしく、
何ものよりも大切なものであると思いました。
でも、今の僕は、旅立たなければならない。そう決心したのです。

サマワに派遣されている自衛隊員の方や地震、台風で被災された方にしてみれば、
甘ったれるな!と言われてしまいそうです。
頑張ります。
そして、僕の留守の間、CUEを宜しくお願いいたします。
皆さんが支えてくだされば、僕たちは頑張れます。
ちょっと浪花節的になりましたが、、、。
じゃあ、行ってきます。

さて、今後、韓国から出来る限りここに書き込みをしようと思いますので、
時には見てやってください。
相変わらず、愚痴をこぼしているかもしれませんが(笑)
じゃあ、まだ小説の校正が残っているので、、、、12月には一時帰国しますので。
そして『銀エン』宜しく御願いいたします。
じゃあね、


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