カテゴリ:ヒライシュンタ
秋。
9月に入ってから本を読む量が激増しました。寝る前に必ず1時間は読まないと眠れないのです。 と言うのも俺、もともと寝付きが非常に悪く、本を読みながら眠気を待つことで快眠を得られるというわけです。 古い文学が好きで色々読んでたけど、最近は90年代のSFやミステリーにハマっています。 ちょいとご紹介を。 『ヴードゥ・チャイルド』歌野晶午(角川文庫) ミステリーにハマるきっかけになった98年の作品。まさにどんでん返し。「前世ぼくは黒人でした」前世の記憶を持ったまま現世に生きる主人公、晃士。前世でバロンサムデイという悪魔に腹をえぐられた記憶に秘められた謎に挑むミステリーの名作。すげえ結末に鳥肌が立つ。 『サラマンダー殲滅』梶尾 真治 (光文社) 梶尾さんは俺もう本当に大好きなSF作家さん。これ読んだらSF映画なんておもしろくなくなるよマヂで。梶尾さんのSFは至ってシンプルに背中をゾクっとさせる。一歩間違えばベタになるところを迫力の描写で一気読みです。この小説は、未来世界、地球に住めなくなった人類の話。惑星ヤポリスのテロで夫と子供を失った神鷹静香が、テロ組織「汎銀河聖解放戦線」に復讐を挑むために灼熱の惑星サラマンダーを目指す。あ~めんどくさい!絶対買いだ!梶尾さんの作品は他にも『ドグマ・マ=グロ』が大好きだ。や映画化された『黄泉がえり』も有名ですね。 『重金属青年団』花村萬月(角川文庫) 花村さんの作品も『ブルース』や『夜を撃つ』などお気に入り作品が多い作家さん。描写がバイオレンスなので、好き嫌いは分かれますが、俺は中毒気味です。『重金属青年団』は花村さんの中ではソフトな小説。ヤク中サラリーマンのブンガクさんと元暴走族の文学少女タカミ、彼らがヘビーメタルカフェで出会ったバイク仲間と北海道を目指す、なんともムズムズする行き場のない感情のみを考える物語。ドラッグ、暴力、ヘビメタ、バイク・・花村ワールドで綴る青春小説。 『スキップ』 北村薫 (新潮文庫) 昭和40年代の高校2年だった真理子が、眠りについて起きたら42歳に。夫と高校3年になる娘。そして職業は高校3年生の国語教師。外見は42歳。中身は17歳の真理子がスキップした時間を見つめながら、教師に挑戦するミステリー作品。これはね、結末が非常に良い。真理子の心変わりは、見ていてとてもおもしろいし、何より感動する。北村さんの作品はこれが初めてなので、これから読みあさりそうです。 本はいい。映画みたいに制限時間がないから無理もないし、主人公の声や顔を想像しながら楽しめます。ぜひ読んでみてくださいな お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.10.17 10:10:39
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