2007/04/29(日)16:22
内モンゴルのカシミア
搭乗開始までの待ち時間潰しに、もう1つ書いちゃおう。
しかし・・・、出発前には、
出張中は、多分書かないだろうなぁって、思っていたのに・・・。
沢山書いてる・・・。
一部の人に、話した事と逆になっちゃった。 m(__)m
今回、私が遼寧省に行ってる時、トルファンは内モンゴル。
トルファンは、カシミア製品に関する商品開発の為、
内モンゴルで、今年のカシミアの原毛の交渉、状況・情報収集。
以前の日記 天と地と人と 内モンゴルの儀式 で
少し触れたけど・・・、
今年の秋冬向けのカシミア製品の商談は、
カシミアの新毛が採れる今頃から本腰になるらしい。
カシミア山羊は、羊みたいに毛を刈る事はないらしい。
カシミアは、クシで 毛を梳いて採る。 今より早く、毛を梳くと、
カシミア山羊も風邪ひいて、死んでしまうそうだ。
羊の1頭分の毛で、約 4枚のセーターが出来るらしい。
でも、カシミアセーターを 1枚作るには、
約 4頭分のカシミヤ山羊の毛が必要らしい。
つまり、原毛価値は、16倍らしい。
カシミアは、羊と違って、草原の植物の根まで食べてしまうらしい。
その結果、砂漠化を促進させてしまう事になる。
黄砂にも関係してくる・・・。
中国当局は、カシミアの飼育数制限をしている。環境保護ね。
ビジネス上で言うと、 需要増加 に対し 供給制限。
つまり、完全に売り手 有利。
小売店価格が低下している日本向けに、カシミアを売るよりも、
高値をつけるEUか、USA向けに売った方が、
カシミア生産者(売り手) は 得する。
日本は、やっぱり今年も、ニット製品の中心素材は、
オーストラリアやニュージーランドのラムだそうだ。
ラムは安い。でもゴワゴワしていて、重い。 でも丈夫。
カシミアは高い。でも滑らかで軽い。 でも毛玉になり易い。
イトーヨーカ堂も、イオンも、ユニクロも・・・、
カシミア製品の仕入れには、相当苦労するだろう。
と トルファンは言ってる。
カシミアが売り場に無いのは、小売店としてマズイらしいけど・・・。
トルファンは、内モンゴルに出張して、乗馬を楽しめれば、
それでいいらしい・・・。 呆れた人だ。