2008/04/07(月)15:21
チェコの写真家 ヤン・サウデク と サラ
志野茶碗が 呼び起こす 感触と幻想を地模様に
亡き愛人の息子に 妖しく惹かれる女性を 超現実的な美の世界に描いた
川端康成の 「 千羽鶴 」 を読んでいたら
ふと チェコの写真家 ヤン・サウデクの事を 思い出した・・・
( 千羽鶴の画像は ウィキペディア 「 川端康成 」 にリンクしています )
ええ 判っています・・・ 連想するにしても この連想 とても飛躍し過ぎですね (笑)
話が逸れますが チェコ・・・ プラハと聞くと これを想い出します
ミラン・クンデラ原作の 「 存在の耐えられない軽さ 」
1968年に起こった 「 プラハの春 」 を題材にした小説
1987年に フィリップ・カウフマン監督が映画化
共産党独裁下の時代の 悲しい愛のカルテットを描いた ミラン・クンデラの大ベストセラー
話を脱線させないように 本題の チェコの写真家 ヤン・サウデクに戻します
ヤン・サウデクは チェコでは芸術貢献で表彰された写真家です
写真家の ヤン・サウデク氏は 現在72歳ですが 相変わらず ご健在のようで
去年は こんなニュースもありましたね
【 2007年 8月 6日 AFP 】
チェコ東部モラビア地方 オロモウツにある17世紀の砦跡を背景に
同国の写真家 ヤン・サウデク ( 72歳 )による 男女 218人のヌード写真撮影
↓ ↓
( 画像は 去年のこのニュース報道記事にリンクしています )
ヤン・サウデク (72歳) と サラ (40歳) ヤンの息子サムエル (44歳) と サラ
サラは 川端康成の 「 千羽鶴 」 と違って 亡き愛人の息子に 惹かれたのではなく
愛人 ( ヤン ) が健在であるにもかかわらず 彼の息子 ( サムエル ) に惹かれて
ヤンの息子・サムエルとの 子供を2人産みました
( 現在 ) 5歳の娘と 3歳の男の子
チェコの民主革命直後の十数年前 経済学部の学生だったサラは
ヤン・サウデクの作品(写真)に 惹かれて ヤンを訪ね・・・すぐに2人は恋仲に・・・
その後 ヤンは サラを写真のモデルにして 様々作品を発表しています
ヤンは サラから 息子の子を妊娠したと告白された時は 興奮して幸せな気分になった
彼女の大胆さに感服した・・・ らしいです
私には 他に恋人がいる サラとは 妊娠の2年前から性交渉がなかった・・・らしいです
( 本当かな? 父として せめてもの 息子への思いやりの発言じゃないのかなぁ・・・ )
今もサラは 公式のパーティー等では ヤンの同伴役を必ず務め
ヤンの作品の販売や 管理を担っています
サラには 計算もあったらしいです
ヤンの子供を持つのは怖かった
ヤンは 子供を作った相手とは 必ず別れているから・・・
サムエルとの子供を持てば ヤンを引き留めておける・・・と思ったらしい
サムエルによると 関係を仕掛けてきたのは サラの方で
父 ( ヤン ) の子供が生まれても 彼には 「 父親の役割 」 は 果たせないから
自分に目を向けたのだと思う・・・と言っている
サムエルは サラと2人の子供たちと 同居せず別居暮らしで
自身の住居から サラと2人の子供が住むアパートに 通っているらしい
サラに対して 夫婦の気持ちが あるとも ないとも言い切れない
う~ん 重みのある関係ではあるね
父とサラの関係は冷めている 僕に後ろめたい感覚はないよ・・・ だそうだ
( サムエルが考える 「 父親の役割 」 とは 一体どんな事なんだろう・・・ )
サラと サムエルの娘
でも チェコ社会は この 奔放 (?) な関係を どちらかと言えば 肯定しているらしい
チェコ医学協会のピーター・ワイス教授は
チェコは 西欧の中でも 男女の性に関して 最も開放的な社会の一つ・・・
と指摘しているらしい
「 チェコ史に原因 」 という説もあるらしい
生活の隅々まで縛るカトリック教会の権威を拒否する形で
16世紀以降の新教運動が盛り上がった為と この説は言うのだけれど・・・
( 私は 反カトリシズムだけでは 納得し難いです・・・ )
チェコの人口減 チェコの合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの数)は
1.23(2004年)と 日本の1.26前後を下回り
欧州連合(EU)の中でも スロベニア等と並んで 最少グループに属する
人口は 既に1994年から自然減に転じている
2007年には 就労年齢人口も減り始める見通し
民主革命の年の1989年と 2004年を比較すると
婚外子の出生割合は 8%から 31%に
結婚件数100に対する離婚件数は 39から64にそれぞれ増大しているらしい
( 2006年 1月 15日 読売新聞から引用 )
チェコって 今 どうなっているんでしょうね・・・
夫の本棚に とても良い保存状態で ヤン・サウデクの作品集が保管されています
手放すつもりは ないそうです!