2006/10/30(月)17:28
D... Do you like anime?
Mathのクラスでいつも斜め前に座っている男の子が、最近こっちをちらちら見てくる。
私のなかなかたんがきれないせきがうるさいのかい?
私が食べてるぎょうざの匂いが臭いのかい?
それとも私の美貌に見惚れてしまうのかい?
授業中いろ~んな理由をスパゲティーを食べながらぼけーっと考えていた。
そんで月曜日、授業が終わった瞬間、私がまたまたせきをしていたら、
「Are you sick?」と聞いてくる。
「Y, Yes...」
なぜ私に話しかけるのかい?私はブロンドでもなければ、イケイケお姉さんでもないのさ。股下は1メートルじゃないぞ。
なのに急に話しかけられるなんて。こんなことめったにない。
「その風邪僕も引いたよ。放っておけば二日で治るよ。」
「そうなんだ~。でも私もう4日も引いてるんだ。」
「Oh...」
会話終了~。
彼は静かに部屋を出て行ったとさ。
そして昨日。
またクラス中こっちをちらちら見てくる。
今度は睡魔に襲われて頭をかくかくしている私がうっとうしいのかしら。
やっとのことで授業が終わった瞬間、
「Hey Fumi...」
ほっ?このクラスで誰が私の名前知ってるっけ?
「Hey...」
お、私の短い足に惚れてしまった物好き君だ。
「D...D...Do you like anime?」
お~物好き君、君はそっちの物好きだったのね。
なるほどなるほど。私が日本人だとわかったからアニメの話題で盛り上がろうと思ったのであろう。
ごめんよ、私はアニメと言ったらトトロとかちびまるこちゃんとかしか観ないのさ。「忍者カオボーイ」なんて知らないのさ。
私がアニメトークにあまり乗り気じゃないのを少し感じたらしく、少し悲しそうな目で、「Do you know Naruto?」と聞いてきた。
「Oh,a little bit」去年映画版が出たことぐらいしかしらない。
...
私は日本人のくせに全くアニメに関して詳しくないから会話はもちろん進まない。
しばらくしたら、
「Ok...」
と言って彼は少し背中を丸めて部屋を出て行ってしまった。
ふ~。ちょっとほっとしてしまった。
と思ったら、なんと私のことを部屋の外で待っているではないか!ちょっとちょっと~私はアニメのビデオは持ってないよ。漫画もちびまるこちゃんしか持ってないよ。なるとでもかまぼこでもどうでもいいのだよ。
そう心の中でつぶやきながら先生と少し話していたら、いつのまにかアニメ君はいなくなっていた。
なるともいいけど、やっぱアニメと言ったらジブリとちびまるこちゃんでしょ~。君にその良さをいつか伝えられたら、私は幸いだよ。
いや~。さ~て、そろそろ学校に行かなきゃ。いってきま~す。