わかりあえるか　中国人と日本人

きっかけは小学６年生の娘が学校からチラシを持ち帰り、
見せてくれたことでした。

「お子さんの成績に合わせて行き届いた教育を行い、
レベルアップを図ります」との謳い文句に惹かれ、
塾の先生の話を聞くことにしました。

塾長の先生が対応してくれて、丁寧に説明してくれました。
先生の論理的な説明に納得し、その場で娘を入塾させました。

入塾当初、娘の懸命の勉強もあり、塾の中での順位が上がり
始め、暫くすると１位になりました。

「塾側も、娘もちゃんと努力しているんだ」
と思い、関心しなくなってしまいました。

数ヵ月後、受験シーズンになりました。当初、大阪の四天王寺
中学校を目指しました。土曜日、わざわざ大阪に行って、願書類
を貰ってきました。

書類の中に「過去問」があったので、娘に解いてもらったが、
数学の問題がほとんどできませんでした。他の学校の過去問も
試したが、似たような結果でした。

このままではどんな学校も合格出来ないと危機感を抱く、
慌てて正月休みを返上し、数学を教えることにしました。

親子の１週間ほどの努力があっても、四天王寺中学校に
届く気がしませんでした。ぎりぎり京都の女子中学校が
合格圏に入りました。


その時の教訓：
成績に合わせた教育、聞こえがいいですが、競争には・・・




「感受日本　―　わかりあえるか中国人と日本人」
　　著者　欧陽蔚怡
　　出版　楚風書院
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