本来のあなたの力

近年、大変に繊細な人々、感受性の高い人々、という分類が心理学にはあります。
大きな音に衝撃を受けたり、繊細な色づかいでないときつかったり、
いろんな情報、並びに刺激がかなり強く感じられる人々です。

うちの2番目の息子も、その部類に入ります。

男性社会では時に、繊細なことが
欠点として受け止められる面もあるでしょう。
幼少期に彼も大変に苦労をした、と思います。

が、彼と話していて気が付いたのですが、
そういった人々は、年齢を追うごとに、
うまくいけば賢くなっていきます。
今まで欠点であったものに、「こういう場合はこうなる」
といった独特の計算式が、年月を重ねるごとにできてくるのです。

例えばそういった繊細ではない、物事に突っ込んでいく方々であれば
ここはやってみて失敗。失敗から修正、という部分も
ここはこうするとこうなるので、こうしていく、
という独自の方程式みたいなものを使えるようになっていくことがあります。

繊細であるがゆえに、普通はしてみてからわかるところが、
その前にわかることさえあります。

普通は経験があるからわかる事柄が、
自分のさまざまな体感から、その繊細な感覚から、
想像しやすい、ということです。

私の息子に限らず、その繊細な感覚を持つ人々に限らず、

人はそれぞれ、独自のユニークな計算式を、頭の中に持っています。

一見、つながりのないようなことが、
さまざまなつながりを見せてネットワークを作っている脳の中。

自分自身の個性がどうなっているかを覗き見ることは、
自分をうまく生きることにもつながりますし、
さらにまた、生命の不思議を垣間見る、
とても美しいことでもあるようです。

今の問題がうまく解決できないのは、
あなたのユニークな独自の方程式ではなく、
誤った方程式を使っているからかもしれませんね。
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