2007/08/23(木)23:56
初めての朝・・・俺シス
「・・・っ。・・・っ。」
もう朝か。あれ・・・誰かの声がするな。
「・・・アニキ、早く起きないと鈴凛ちゃん特製目覚まし“ウェイクアップ君”使っちゃうよ?」
鈴凛の声・・・?
ああ、そうか。鈴凛は昨日、家に来たんだっけ。
「アニキってば、こんなに可愛い妹に起こされるんじゃ不満なの?」
あの日、鈴凛は僕に告白をした。
それは僕の予想もしなかったことだったのに、僕はすんなりとその言葉を受け止めた。“鈴凛、僕も好きだよ。鈴凛がいいなら、一緒に暮らそう”と。
それから数週間が過ぎて、4月になったんだ。
昨日のように思い出せるけど、もうそんなに経ったんだ。妹達はどんどん魅力的になるし、時間って早いなぁ。
「アニキってばぁっ!もう、朝ご飯冷めちゃうよ?せっかく頑張って作ったのにー。」
ん、久しぶりだな。一人暮らしが多いと朝ご飯食べることも少なかったからな。よし、鈴凛今起きるよ。
「・・・キス、したら起きるかな・・・。あの日以来してないし・・・いいかなぁ・・・・」
「え、ちょ、鈴凛!?」
「あ、アニキ、寝たフリしてたの!?」
しまった、声が出た。
「アニキ、明日からはやっぱり鈴凛特製目覚まし“ウェイクアップ君”使っちゃうからね!覚悟してね!!」
うう、こういう類の発明品はスパルタなんだよなぁ。明日からは厳しい朝になりそうだ。
・・・それでも鈴凛と迎える朝なら、楽しみ・・・か。