剥製にしたかった
よく動物の剥製ってあるけど、人間のって無理なのかな~~~・・・パパを焼かなくちゃいけない時、どうしてこのままの姿でおいておけないんだろうって悲しかった。ずっとずっと顔を撫でたり、頬をずっと寄せながら。お通夜の後、夜中にもずっと側で撫でていた時、口を開けたの、歯の形も覚えていたいって。でも、初めて嗅ぐようなニオイがした・・・体はドライアイスでそのままだったけれど、中は確実に死んでいた。もう腐り始めていたんだよね。何ともいえない気持ちだったよ。でも、焼きたくないって我がままを思っていたけれど、少しはあきらめがついたの。パパじゃなくなっていく姿ではかわいそうって。あのニオイ、絶対に忘れない。悲しくて悔しくて仕方ないけど。だから思ったの。パパを剥製にしたかったって。動物の剥製は、賛成出来ないけれど、パパの場合はずっと姿を見ていたいんだもの。ダメなのかな~。パパは年を取らないけれど、姿があるだけで幸せな気分になれると思うんだけどなー・・・少しくらい高くてもいいのに・・・冷たい体のパパでも、返事がなくても、写真やビデオでないパパを残したかった・・・