2008/03/07(金)20:47
ロッソ ディ モンタルチーノ 2004
トスカーナのDOC、生産者はポデレ・サン・ジュゼッペ。というワケで、一昨日から、モンタルチーノ飲んでます。ロッソながら結構なお値段なんです。サルビオーニのロッソと同じぐらい。でも、美味しいです。「ブルネッロだよ」と言って出されたら「これは、良いブルネッロだね~」と言いかねない。
みっちりと凝縮されてますが、チョコレートが温かみで溶けるように、口の中ですぐに固さがほぐれていきます。濃いんだけど、シリアスで、緊張感があるんだけど、ちゃんと親しみやすさや分かり易さを兼ね備えている。ものすごく頭の良い人のテキストって、読んでいて頭がフリーズしそうなくらい、高度なOSを使った複雑な言語で書かれていると感じるんですが、そんな「超人のお言葉」でも「対話集」のようなものだと、ス~っと頭に入ってきます。文語と口語の違いですかね。そんな感じです。
タンニンは「細やか」というよりは「和やか」系、「キレイ」な酸というよりは「日向ぼっこ」みたいな酸なので、たぶん、評価誌では高得点は望めないかもしれませんが、液体の質と全体のほのぼのとしたバランスが僕好みです。なのに、濃くて、味わい深い。なんだか、ルカ・ダットーマのワインを思い出します。「ラ・カッペラ」とかね。実際、このカンティナも葡萄栽培はアグリコルトゥラ・ビオロジカだったりします。
今の季節だと、チーズがたっぷりのアスパラのリゾットなんかに合いそうです。