事件から学んだこと

21日に3つの日記を書き、数分後、それら全ての日記を削除しました。 その日、支援センターでちょっとした（私にとってはとても大きな）事件が起こりました。 「おとなしい子=良い子」「活発な子=悪い子」っていう大人の勝手な価値観で、自分の子どもが悪者にされてその空間から排除されたことが悔しかった。納得いかなかった。腹立たしかった。 その事件が起きてすぐに私は子どもたちを両脇に抱え悔し涙を目にいっぱい溜めて、支援センターの門まで走りそのまま帰宅しました。 帰宅してもその悔しさをぶつける場所がなくて日記に書いたら少し落ち着きました。もっと落ち着いて自分の書いたことを読み返したら、何だかすごく自分の言っている事がおかしいことに気付いて日記を削除しました。 はぁちゃんは心理の先生やベテランの保育士さんに「アスペルガー症候群」の傾向があると言われています。私自身もはぁちゃんが他の同じくらいの子どもと「何かが違う」って感じていて、アスペルガーだとかADHDでは？って、ずっと前から思っていました。 それでも構わないし、それがはぁちゃんの個性であり、気質であるので他の子と違うことを認めて共に穏やかに過ごしていこうと決めていました。 はぁちゃんは時々パニックを起すことがあるのですが、それがどういうタイミングで起こるのかはよくわかりません。ただ、女の人がヒステリックに怒ったのを見たり聞いたりしたり、大勢の人がいる空間にいきなり入れるとパニックを起しやすいというのははっきりしています。 だから、私ははぁちゃんをしつけたい時や危険を伝えたい時には怒ることや怒鳴るようなことはせず、諭すようにしています。そうやって色々なことをわからせていくのには時間も掛かるし、周りから見れば「何故、あの母親は子どもが悪いことをしているのに怒らないのだろう…」と思われることもあるだろうし、 場合によっては反感を買うこともあります。 支援センターでもそれで他のママたちからヒンシュクを買ってしまったのかもしれません。 支援センターの保育士さんたちや担当の保健師さんは、はぁちゃんのパニックを起す頻度が以前よりかなり減った原因は、私が支援センター等に連れて行っているお陰だと言ってくれますが、私は随分前から他のママがはぁちゃんの存在を嫌がっているなぁっていうのは感じていました（別にはぁちゃんが他の子をぶったりしているわけではありませんよ）。元気がよすぎるのでどうしても注目されるのです。 私は、周囲からはぁちゃんが冷たい目で見られても支援センターに行き続けることが大切だと思っていました。そして、はぁちゃんのような子どもがいることを知って欲しいと思っていました。 でも、それは私のエゴに過ぎず、そうすることによってはぁちゃんはますます「悪い子」って思われてしまうんですよね。支援センターっていう場所は幼稚園や保育園と違って全てが親の監視下にあります。だから全ての判断は「親」が下します。 例えば、子どもたちがはぁちゃんの遊んでいる様子を見て楽しそうって思っても、母親たちから見たら「やって欲しくない」「真似して欲しくない」ことかもしれません。だから自分の子どもたちにはして欲しくなかったり、できればはぁちゃんには近づいて欲しくないって子どもたちを遠ざけるかもしれません。 私の行っている支援センターは一人っ子の子が多く、親もマン・ツー・マンで子どもに付っきりで1日のお外遊びの時間はセンターの外遊びの1時間で終わりという人が多いので、公園なんかで遊具の取り合いなんかを経験しているような人が少ないようです。しかもセンターに来る子ども達の中で2歳後半の子は少なく、 はぁちゃんくらいの子が起す当たり前の行動でもビックリされることがよくあります。自分の子どもがはぁちゃんを叩く時には謝りもしないのに、はぁちゃんがちょっと押したりしただけでムッとされる親御さんはたくさんいます。はぁちゃんがおもちゃの取り合いで思わず叩いてしまった子どもと親に私が何度も頭を下げても、 自分の子どもがはぁちゃんの使っている遊具をとっても滑り台から突き落としても謝ってくれない人ってたくさんいます。当たり前のことなのですが、センターには自分の子どもしか視野に入っていない保護者が多く、かわいくてしかたがないといった感じです。 …はぁちゃんはそろそろセンターを卒業する時期が来たのではないかなぁと思います。ある程度親から離れて遊べる子が集まる場所に連れて行った方がよいのでは…と思い始めました。同じくらいの子がいる場所では遊びの質も同じだから目立つこともないし、遊具の取り合いで叩かれたり叩いたりっているのは日常茶飯事になるのではと思います。 21日は本当に凹んでいましたが、はぁちゃんのことをよく知っている友人が相談にのってくれて考え方がすごく変わりました。どういう場所がはぁちゃんに合っているのか少し探してみようと思います。