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朝エレベーターでよく一緒になるおじさんがいる。
物腰が上品な紳士風のそのおじさんは、いつも私たちを見てにこにこしながら話しかけてくるんだけど、決まってひとつ私におべっかを言って去っていく。 「今日の君は黒でキメていてエレガントだね」 「そのピンク色は君によく似合う」 「君の笑顔は素敵だね」 一度なんか「君はとても美しいね。ハリウッドに行くべきだよ」などと、どっからどう考えてもお世辞としかいえないことをいわれたこともある お世辞ということはわかりきっているにしても、そういうことを言われるとやはり気分がよく、おじさんと朝から出会う日は決まっていい日になるジンクスがあるので、私は心の中で彼を「幸せを呼ぶおべっかおじさん」と呼んでいる。 KCはよく「感じのいい人だよね。あのくらいの年だったら戦争を体験しているはずだから、日本人に対して偏見を持っていてもおかしくないのにね」と言う。 戦争を体験していなくても差別的偏見を持っている人もいるし、このおじさんのように何人であろうが皆に親切で感じのよい人もいる。 いつまでも長生きしてほしいな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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