とら猫スリーセブンの大学卒業への道

今日17日は防災とボランティアの日。

ということで、やっぱり震災のことを書いてしまいます。
とら猫も震災からしばらく、関東の地で復旧のお手伝いをしていた記憶があります。
そういえば、去年のこの日も震災のことを書いてたなあ。

当時の話。
震災の時、現地の映像をテレビで中継していました。
確か福留アナウンサーだったと思いますので日本テレビ系だったと記憶してます。
現地にテレビクルーと共に乗り込んで中継してました。
その時の話。

家がつぶれて焼け跡になっているところに一人の少女がたっていました。

テレビ局のクルーが寄っていって、「どうしたの？」と聞くと、ちいさな声で「・・・。助けて」といいました。

聞こえにくいので、もう一度聞くとやっぱり小さな声で「・・・。お父さんとお母さんを助けて」といいました。

「えっ！」
ふとテレビクルーが焼け跡の方向をみると、家の跡形はもちろんなく、少し盛り上がった焼けたガレキがあるだけです。
誰が見ても人がいる気配はありません。
どうしようもない状況でした。

「・・・。この下にいる、お父さんとお母さんを助けて」
と少女は小さくつぶやくように、続けて言います。
テレビクルーは言葉が見つかりません。

アナウンサーが励ましの声をかけたものの、少女の言葉の重さに比べて如何にも空虚な言葉に感じました。
普通の、あえて言えばテレビ向きの取材ではみられない緊張感のある映像でした。

あの少女は無事に生きてくれたんだろうか。
神戸の近くに居ながらこれといったことができていない自分ですが、そんなことは気になります。
勝手なものですね。

スマトラ島沖地震の津波被害の方々のご苦労をお察しします。がんばってください。

明日から、神戸で国連防災世界会議です。
少しお手伝いする予定です。