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カテゴリ:ノンフィクション
著者: アントニー アヴネル 設計図があるとすると、設計した人がいると言うことになって、結局、西洋的には、神がいると言うことになるのだろう。 仏教的には、大日如来がすべてを包摂していると言うことになる。 不治の病と思われていたものに対するペニシリンの発見などは、それを人類に発見させるべく、何者かの手がかかっているのではないか、と言うのが著者の論理である。 そのほか、数々の偶然により我が人類は、多くの難を逃れているというのが本当のところだから、著者のように仮説を立てる人がいてもなにもおかしいことではない。 その人類であるが、思いもよらぬ長時間を掛けて進化してきた(一部退化の部分もあるが、それは、進化のための退化であった)。その進化の具合もまた未知の部分が多い。 もしかすると、人類は、もっと進化するのかも知れない。それは、誰にも分からない。しかし、設計図があって、何者かがそれを見て進化させているとすれば、人類とは全く別の高等生物が生まれる可能性もあるわけだ。 生物とか生命に関してもこれだけ未知なのだが、物理学など化学の領域に関してもまた未知すぎるようだ。 だから、私のような全くの素人がそのことを分かろうとしても理解できない領域なのだと思う。 本書には、宇宙の果てのことなども書いてあるが、どこまでも見える望遠鏡を見ると、もしかすると自分の真後ろを見ることができるのでは、と言うのだ。 光は、粒子か波かなどという問題もある。 それに、ニュートンであるとかアインシュタインであるとかの名前だけでも分からなくなる。 そもそもこの分野は、分かろうとするのが一番悪いのかも知れない。 分からないでいるのが幸せなのかも知れない。 が、人類に生まれた以上、ある程度の科学的な知識も得ておきたいものだ。
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最終更新日
2007.04.28 13:03:46
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