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今日、何読んだ?

2016.11.03
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カテゴリ:ノンフィクション

「少年A」14歳の肖像 [ 高山文彦 ]

 酒鬼薔薇聖斗という名前で始まったこの事件は今も 人々の記憶に残っているのではなかろうか。
 センセーショナルに報道機関で報じられたこの事件の情報を解析すれば、最初から犯人が子供であるということは推測できた。
 なぜだろう。
 幼い子が犠牲になるのは。
 同じような年頃の子を持つ親の心配は計り知れないものがあったろう。
 そして犯人が我が子であった時の親の気持ち。
 一体どんなものだったであったろうか。

高山文彦

 天井裏の方の面を見ると赤茶色の汚れがあった。
 父親は雨漏りではないかと思いまじまじとそれを見た。
  外は台風の接近で激しい雨が降っている。
  もし雨漏りだとすれば天井板は濡れているはずだった 。
 だが赤茶色のシミは何日も前につけられたもののようにすっかり乾ききっている。
 「この天井板はどういう意味があって必要なんですか」と父親は尋ねた。
  捜査員は気の毒そうに顔をしかめて黙り込んでいる。
 「 どうしてなんですか。教えてくれてもいいじゃないですか」 母親がいいつのると諦めとも同情ともつかぬ顔になって「お宅の息子さんが淳君の頭部を持ち帰って一旦天井裏に隠したと説明しているんです」と言いにくそうに答えた。

 自宅の天井裏に被害者の頭部が隠匿されていたという事実を知った時のショックはいかばかりであったか。
 その人でなければわからないことだろうが、尋常なものでなかったことは推測できる。
 この事件の前にもこの事件の後にも幼い子供が 犠牲になる事件は起きている。
 すでに犯人が死刑になった事件もある。
 現在公判中の事件もある。
 現在公判中のものでは 被告人が事件を否認している例もある。
 また冤罪で無罪となった事件もあった。
 つまりかような大きな事件が起これば 一筋縄では終わらないのである。
 かような事件を起こさないためにいったいどのようにすればいいのか。
  被害に遭わないための手立てはあるのか。
  私たちは、起きるたびに騒ぐのではなく、起こさないための努力をすることが必要なのだと思う。






最終更新日  2016.11.03 10:03:13
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