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カテゴリ:趣味
【新品】【本】茶の湯ブンガク講座 近松・芭蕉から漱石・谷崎まで 石塚修/著 千利休の霊が現れ、 石塚修 急に空が曇り松風も激しくなって木々の枝が騒がしくなり、この5人の禅門(俗人のまま禅道に入った人)は驚き慌ててそれぞれが念仏などを唱えていると 松の木陰に僧侶姿の老人が出現し「自分こそは千利休の幽霊である。お前たちは 若い時は遊び呆けていたが、親の 生きている間に改心して友達との付き合いを深め財産はあっても華美にならず嫁や子供を大切にして老後の暮らし方を悟って専ら茶道を楽しんでいるから(…) 今日ここに来るか来ないかその心を試したが、こうして来たは良い心がけである(…) 上流階級の茶人の中には派手を好み自分を高く見せようとして見栄で茶の湯をして他人を批判し、学問をしない無理解の人たちも数多くいるが、 今日の不思議を話してまでも噂を残して茶の湯の訓戒としなさい。 と話したそうだ。 ここに茶道のポリシーの一端が見える。 華美にならず、自分を高く見せようとしない、見栄で茶の湯はしない、学問をする、それを茶道のコンセプトの一端とするとこの千利休の霊は語っている。 そのような茶道がなぜ今、日本では 女性の手に渡り、華美な和装をしてその様式ばかりを追求しているのだろうか。 茶道はもっと簡便なものではなかったのか。 茶道は先に書いたように字句が重要である。 床の間に飾られた字句の意味をまず理解し、そして 主人のおもてなしをいただく。 それだけなのになぜ様々な流派が出てきたのだろうか。 私の家ではだいたい2ヶ月にいっぺんは抹茶を点てている。 抹茶を点てて妻に飲んでもらうだけで気持ちがおさまる。 ただそれだけだ。 私はそれでいいのだと思う お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.03.31 08:33:09
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