今日、何読んだ？

苦しかったら泣きなさい [ 梶妙壽 ]

　一瞬一瞬を大切に生きて行くということは、

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梶妙壽

　なんてすごいんだろう、この良寛の無一物、無所有の生き方。
　これほど当時の私に突き刺さる思想はありませんでした。
　家も何も持たず、着の身着のまま、お米が一日三升、米びつにありそれを焚く薪さえあればいい。
　立身出世も金儲けも興味がなく、ただ天のなすがままに生きる。
　私のように離婚したら、やっていけるのかなどと先のことをくよくよせず、本当に一瞬一瞬を大切に生きている。

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　ということなのだろうか。
　結局、何も持たないということ。
　お米が一日３升あればいいということ。
　それをたく道具も必要だけれどもそれ以外のもなんにもいら。
　そのような生き方はできるはずもないが、禅では、そのような気持ちになりなさいと言っているような気もする。
　けれども、 暖かい家にいて３食食べられて夜は妻と晩酌をすると言う些細な楽しみではあるが、それで幸せだと思える身にとってこの 良寛の生き様は私には到底無理だとしか言いようがない。
　ただ坐禅をして思うことは、畳一枚あればそれで済むということなのかもしれない 。
　非常に難しい問題だと思う。