485501 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

今日、何読んだ?

2019.04.23
XML
カテゴリ:冤罪

袴田事件裁かれるのは我なり (ちくま文庫) [ 山平重樹 ]


​ 袴田事件の主任判事のことが書かれている。
​ 袴田にはアリバイがなく事件後左手中指を負傷しており寮の自室から血染めのパジャマが発見されたこと。
 なおかつ元プロボクサーであるということで柔道2段の猛者である専務ともわたりあえその専務を始め家族四人をまとめて一挙に短時間で殺すことも可能なこと。

 以上が袴田が犯人になった理由である。
​ しかし
​ そして今度は犯行時に着ていた衣類5点が見つかったとして検察は法廷においてそれまでのパジャマ姿との主張を変更したのだ。
 熊本は気持ちの高ぶりを抑えかねた。
 裁判というのは検察が起訴事実を証明する場。
 重要な証拠を途中で変更するなんて起訴は間違いでしたと言ってるようなもんじゃないか。
 熊本が袴田の無罪をほとんど確信した瞬間と言ってよかった。
​と,このようなことがあれば当然手続きに瑕疵があるから無罪というような状況下,何故か袴田はそのまま死刑へと向かうことになる。
 果たして本件の真実はどうなのかはともかく本件裁判の最初の主任判事の心証形成が特異だ。
 合議制で3人の内なぜ彼だけが袴田を無罪と考えたのか,さらになぜ他の2名が袴田を犯人としたのか,そのへんがどうも不明だ。
 それにしてもまるでボクシングの判定のように2対1で袴田が負けと宣告されたんだなあ。
 これから数回冤罪関係の本を紹介することになるが,真相の究明には一方的な主張だけでは不十分で,本件に関しては捜査側の話,主任判事以外の2名の判事の意見も聴いてみたいものだ。






最終更新日  2019.04.23 05:00:11
コメント(0) | コメントを書く
[冤罪] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.