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2019.05.01
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カテゴリ:文学
​​​探偵小説と叙述トリック 笠井潔

 日本の探偵小説史上には第三の波というのが存在するのだそうだ。
 その第三の波について
 歴史的使命を終えて第三の波が消滅するのなら,それはそれで仕方のないことだ。
 いかなるムーヴメントも永続するわけがないのだから。
 しかし生活習慣病を放置し続け動脈硬化でジャンルが突然死するという最悪の結果は阻止されなければならない。

と著者が述べていることはつまりその第三の波が動脈硬化しつつあるということを言っているのだろうか。
 どうしても第三の波や新本格と呼ばれる世代と叙述トリックはつながるようで
 叙述トリックとは物理的なトリックとは異なり,作者が読者に仕掛けた読者の認識の錯誤を利用したトリックである。
 それが効果的に機能するとそれまで安心して読んでいた物語世界の前提自体がぐらつき,大げさに言えば読者の世界認識が大きく揺さぶられ,反転する。
 十角館の殺人,に限らないが,新本格以降のミステリには叙述トリックを用いた作品が多い。
 そのことに注目した場合,新本格を謎と論理の本格探偵小説の復興運動と理解するのは一面的であるように思える。
​​​と著者はいう。
 叙述トリックについてアンフェアと述べたのはヴァン・ダインであるが、私はこの叙述トリックが好きで、というのはその騙された感が半端でないのが魅力なのであり、したがって、叙述トリック云々なんて騒ぐのはどうも好きになれない。
 ただ叙述トリックを読了すると結局その本はもう二度と読まなくてもいいやとなるのは否めない。
 でもOKですよ、いろいろな叙述トリック作品が著者や我孫子武丸によって明らかにされているけれども葉桜の季節に気味を思うことなんて週美ですよ、叙述トリック上最高作品です。





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最終更新日  2019.05.01 05:00:10
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