2020/01/19(日)05:00
年収3000万円を生み出すコア学習法
年収3000万円を生み出すコア学習法 (単行本・ムック) / 午堂登紀雄/著
この本では何も目新しいものはないな。
繰り返しが必要とか、自分の得意な分野苦手な分野の勉強をしろとか、わかりませんなあ、その趣旨が。
そもそもそんなことは今まで何回も言われてきたことでしょうが。
大脳生理学によれば繰り返しによる訓練を続けることで、脳内の信号伝達速度を飛躍的に向上させる、ミエリン、という物質が増え、新たな神経接続をつくりだし、目的に応じた脳の領域を増大させるそうです。
(略)
上達のためには、繰り返し、が必要だということです。
そのつまらない行為ができないから人は挫折するのだ。
勉強あるいは訓練をしている最中に自分はたった一回で何でもできるようになるという誤解が生じ、日常は易きに流れ、そして繰り返しをしないようになる、というのが普通の図式だ。
繰り返しが必要なことはわかるが、じゃあ一体どうしたらいいのかという点がこの本では欠落している。
もっと具体的に、例えば先日読んだ、青ペン書きなぐり勉強法、のように、少しは具体的で創意工夫ある方法を考えてからこういう本を出してほしいものだ。
勉強すべき分野の記述も同じ。
◎ ビジネスパーソンが学習すべき分野
1 目の前の仕事に直接役立つ専門分野
2 自分が好き、あるいは得意で、伸ばしたい分野
3 時代に照らして必要性が高まると思われる分野
4 自分の成功の阻害要因となっているであろう弱みの分野
だから何だというのだ。
この本は、堅苦しく小難しいという、書籍的には最大欠点を持っているものとしか思えない。
しかも、年収3000万などという甘言で読者を釣ろうと言うのだから始末に負えない。
ダメですよ、こういう本を世に出しては。
だから、読書離れが促進されるのです。