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2020.09.04
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カテゴリ:小説

未来警察殺人課[完全版]【電子書籍】[ 都筑道夫 ]

 なんの先入観念も持たず読み始めた。
 設定が地球を離れて地球と似たような環境の星に生きる人間の話だ。
 けれども、発達した医療機構を、完全にコントロールしているコンピューターとテレパシストによって、殺意は事前に発見される。
 精密な状況分析がおこなわれて、最悪の場合、殺意をいだいた人間は、処分されてしまう。
 そのために設置されたのが警察三課で、とうに廃止されたはずの死刑を、ひそかに執行する課――つまり、殺人をあつかう課ではなく、殺人をおこなう課なのである。
​というように事前に殺人は察知される。
 主人公の星野は表向きは画家だが三課の刑事だ。
 そうして話は淡々と進んでいく。
 読んでいくうちにそれはSFであることに私は気づく。
 そしてハードボイルドだということにも気づいた。
 つまり本作は、SFハードボイルド小説なのだ。
 などと思いながら読んでいると舞台が次々に反転する。
 ニューヨーク、パリ、ロンドン、京都、いやあ場所も話も無茶苦茶やだなあなんて思って読了。
 その後の本作に対する解説やら紹介やら読んでいたら本作はなんと1976年の作品なのだという。
 作者は昭和4年に生まれ平成15年没、享年74歳。
 あー、なんということだ、つまり私はこの大作家のトリックにまんまとはまってしまったというわけだ。
 その設定は現代を遠く離れた未来の地球に似た惑星、すでに殺人を犯そうとするものを察知できるシステムができている、なんておとぎ話を昭和51年にですよすでにこんなに立派な筋書きで書いた人がいただなんて今更ながら都筑道夫という大作家の素晴らしさを感じないではいられない。
 いや大作家というより都筑道夫は偉大だ!という話だ。





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最終更新日  2020.09.04 05:00:08
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