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2021.06.08
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カテゴリ:仏教
仕事に効く!仏教マネジメント プラユキ・ナラテボー

 仏教を葬式宗教と揶揄する向きもあるが、たしかに仏教は、生死を明らめることが課題だから、葬式仏教という言い方も一理あるのかもしれない。
 けれど生死を明らめるとは、
 仏教では、人間を「色・受・想・行・識」(肉体・感受作用・表象作用・意志作用・認識作用)という五つの要素(五蘊)で構成されたものとみなす。
 通常私たちは、それらを「私である」「私のものである」と認識してしまうため、その衰えに苦しみ、やがては滅びゆくことに怯え、不安を抱くことになる。
 しかしカムキアン師のように瞑想を深め、それらを「私ではない」「私のものではない」と看破し「無我」を悟ると、五蘊が衰滅しようがそれが「私の死」とならない。
 苦しみも不安もまったく生じなくなるのである。
ということである。
 この著者の師匠は、世尊と同じ悟りの世界に行かれ、
 臨終の日の朝、カムキアン師の調子はひどく落ちていた。
 なんとか歩ける状態だった師は、自分でトイレに行かれ、大便を済ませ、手と顔を丁寧に洗い、ベッドに戻った。
 そして、世話をしていた僧侶を呼び寄せて紙とペンを受け取ると、「みなさん、逝きますね。でも善き友であることはこれからもずっと続いていきます」とのメッセージをしたためた。
 そして静かに目を閉じ、数分後に息を引き取られた。
 通常は看取りの人が死に水を取るとか、亡くなった後に体を清めるものだが、師はみずから体をきれいに整えてから逝かれた。
 迫り来る死に際して、人は心の準備に時間を費やすのが普通だが、師は心の準備はとうの昔に済まされていた。
 最期はただ死に赴く体を自ら整えて亡くなられたのだった。
​というみごとな死に際を見せてくれたのだ。
 反面、高名な和尚でありつつ、臨終間際、儂は死にとうない、死にとうないと大騒ぎした方もおられたという逸話は、今まで読んだ仏書の中に何回か出ていた。
 つまりだ、最後に自我が出てもだ、儂でないものは儂でないから、著者の師匠のようでも、後述の高名な和尚のようでもどちらでもよろしいということになる。
 とにかく儂が儂でないことを悟ることが重要なのである。





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最終更新日  2021.06.08 05:11:59
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