よくわかる慰安婦問題
よくわかる慰安婦問題 [ 西岡力 ] 問題の誤信を配信した大朝日の記者は植村という人らしい。西岡力 私は、この植村記者の悪質な捏造報道について92年以降繰り返し雑誌や単行本に書き、テレビの討論番組や公開講演会などで実名をあげて批判してきた。 しかし朝日新聞は、今日に至るまでも一切の反論、訂正、謝罪、社内処分などを行っていない。 それどころか植村記者をこともあろうにソウル特派員として派遣し、韓国問題の記事を書かせたのだ。 こうなると一種の開き直り、今、日大が袋叩きにあっているが、今の時世なら、大朝日の息の根が止められた事案だったろうに。 運がいいと言うかなんと言うか、祖国を大きく傷つけておきながら、なんのおとがめもないというのか。 そもそも、強制連行されたから保障せよ、と日本政府を相手に裁判を起こしている元慰安婦の一人が2年あまりの慰安婦生活でなんと2万6,000円以上の大金を手にしていたことが明らかになったのだ。 これがセックス・スレイブの生活だろうか。 強制連行の犠牲者だろうか。 なぜ朝日新聞社が2万6,000円という貯金残高を一切報道しなかったのか。 というように本書は、本件慰安婦問題の一つの当事者である大朝日とその記者植村という人について問題点を書いている。 一番の問題点は何しろ誤報だったという点、このことについては既にその旨大朝日から検証記事という名で発信されていたのではないか。 ただし、だからといってそれでことが済んだのではなく、誤った記事は独り歩きし、日本国そのものの信頼が大きく損なわれると言う結果となり、こんにちに至っているわけで、著者の言うとおり、大朝日、と、記者植村の責任は甚大である。 これが今日問題視されないのは、日大問題よりも大きな問題だと思う。