4コンボ読書法 読書習慣をつくる30のヒミツ
まえけん 4コンボ読書法まえけん 読書習慣をつくる30のヒミツ この2冊はいずれも80ページ前後の同じ著者による読書論(術)の電子書籍である。 内容は似たり寄ったりであることから2冊一緒に書評することにした。 本の種類は紙の本,電子書籍,オーディオブック,動画の4種類である。 このうちオーディオブックと動画には今のところ興味がないので紙の本と電子書籍に関して気になったところを書いておく。 基本的にこの人の読書法は3回読むこと。 すなわち, 1 スキミング 2 ポイント読み 3 アウトプット読みの3回である。 これが紙の本の基本になり電子書籍になるとこのうちの2と3が合併されて2種類となる。 このことについて著者は, 私は最近,Kindle 本を読む際は,ポイント読みをするのをやめました。 1 スキミング読みをする 2 読みながらノートにまとめて行くという形に変えましたとする。 ここで著者独特の方法が, アウトプットの方法はたくさんありますが書くのが面倒くさいと言う方におすすめなのは,電子書籍を読みながら,内容を Google ドキュメントで音声入力して行く方法とする。 熟読とアウトプットを同時並行的に行うという感じです。 読書媒体に応じて,能率的で効果の高い読書方法を自分で見つけてくださいね。と言う。 これに関連して著者は 以前はハイライトを引いていましたがタップしてから線を引くまでのラグがありこれに耐えきれずやめました。という。 なお紙の本に引くアンダーラインは, ぺんてるのノック式ハンディライン S ピンクが一番しっくりきます。とする。 私は,本読書論(術)は実に独創的で面白いと思った。 最近自分のブログを読み返していて,自分の読書論(術)にあうのかなと思って使っているのが(今日、何読んだ?20111213 ニッポンの書評)と(今日、何読んだ? 20200105 高速読書)によるものである。 前者はまず本のカバーを外して本を読み気になった部分にアンダーラインを引いてその行の頭に付箋を貼るというもので必要なら書き込みをし必要な部分に白い紙を挟むことで書く段になってもう一度読み返すというもの。 これらの一連のことが頭の中の下書きだと言うのだ。 この方法は実に理にかなっていて私の本ブログに関してはこの方法によるアップが最近増えてきた。 対して後者の高速読書は30分で一冊読むというもので15分で一回の際ドッグイア,次10分で折ったところを読みその際青ペンでアンダーラインを引いたり書き込みをして3回目5分かけ,印をつけた部分を読むというものだけれども,これがうまくいったことはなく時間ばかりがかかるということで今後は多分高速読書法をとるということはないような気がする。 本書でとても気になったのは電子書籍特に Kindle 本においてハイライトを引かないというもの。 その代わり Google ドキュメントに口述筆記していくというのだけれども,つまりこの点がこの2冊における特徴で,実は本ブログはその方法も取り入れながら,書いた。 なかなか面白い方法だなあとは思うけれども, Kindle 本にはせっかくハイライトの機能があるのだし,それをコピペすることもできてとても便利なのだから,著者は実に悩ましい問題を私に投げかけてくれたものだなあと今思っている 著者はプロの読書家だと言う。 そういう面白い観点もまた私にとっては新たな観念を生み出してくれたのかなと思う。 短い本2冊だが新書一冊分のページ数にもなるわけで,正直言って高速読書よりはとってもためになったなと私的には思っている。(2/23記)