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今日、何読んだ?

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脳,睡眠

2020.08.26
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カテゴリ:脳,睡眠

ボクはやっと認知症のことがわかった 自らも認知症になった専門医が、日本人に伝えたい遺言 [ 長谷川 和夫 ]

 本書を読んでいるうち涙が止まらなくなった。
 こいういう本で泣くことになろうとは夢にも思わなかった。
 著者は認知症研究の第一人者にして自らも認知症になった方である。
 慈恵医科大学を卒業後聖マリアンナ医科大学の教授を務めていた。
 その先生が自ら認知症だと告白したわけだ。
 朝はしっかりしているのだという。
 しかし夕方からがしっちゃかめっちゃかなんだそうだ。
 そんな先生の生活の状況を読んでいたら不覚にも涙が出てきたというわけだ。
 私の高校の同級生に精神科医がいるが、彼は聖マリアンナ医科大学卒なので多分長谷川先生から習ったのではなかろうか。
 それだけに彼(同級生)の診断は確実だと思う。
 長谷川式という認知症の検査は有名である。
 ただし内海聡に言わせれば長谷川先生は諸悪の根源とでもなるのだろうか。
 先生は、
​ 
 実際に自分が認知症になってみて実感したことは、認知症は、いったんなったら固定したもののように思われがちですが、そうではないということです。
 たとえばボクの場合、朝起きたときは調子がよいのだけれど、だんだん疲れてきて、夕方になると混乱がひどくなる。
 でも、一晩眠るとすっきりして、またフレッシュな新しい自分が甦ります。
 つまり、そのときどきの身体や心の具合によって、認知症はよくも悪くもなる。
 だから、「一度なってしまったらおしまい」とか、「何もわからない人になった」などと思わないでほしい、特別扱いしないでいただきたいと思います。
​という。
​ その先生の一日は、
 ボクの一日は、日めくりのカレンダーで今日の日付と曜日を確認することから始まります。
 もっとも、認知症になったからと思って買った日めくりも、ここ半年ほどはめくること自体を忘れていることが多いようで、最近は、家内にいわれて見ると何日分もたまっていたりします。
 それから朝食。
 クロワッサンが好きでよく食べます。
 あと、これは朝食ではありませんが、オムレツも好きです。
 そのあとは理容室に行ったりします。
 週に一度、デイサービスに行くほか、リハビリの人が家に来てくれたり、自分でマッサージを受けに行ったりすることもあります。
 午前中はいいけれども、午後になると頭が疲れて、もやもやしてきます。
 買い物のお金をすでに払ったのに忘れてしまったり、意図していないことをしゃべって、あとでしまったと思ったり。
 老いと認知症の両方だから、正直、情けなさやもどかしさを感じることもたくさんあります。
というもの。
 いつかは自分も歩む道だと思ったりして涙が出てきたんだね。
 人生の考え方はいろいろあって、蝶をみてみろ、蝶の本当の姿は蝶であって青虫や蛹でもない、人間も老いてこそ人間だという考えもある。
 老いて認知症になるのも人生なのだろうか。
 そうは言っても著者がいうとおり少しでも症状を遅らせるべきものなのだと思う。
 そのための努力をゆめゆめ怠るなというのが先生のメッセージだったように思う。






最終更新日  2020.09.05 10:46:00
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2020.08.02
カテゴリ:脳,睡眠

解決する脳の力 無理難題の解決原理と80の方法【電子書籍】[ 林 成之 ]

 まずこころがどこにあるかという課題から入らなければならない。
 しかしこのことは、今やこころは脳にある、として脳科学者が譲らないところまできている。
 すなわちこころは脳なのである。
​ その仕組みは
 A 10神経群は、危機感をつかさどる「扁桃核」、好き嫌いをつかさどる「側坐核」、言語や表情をつかさどる「尾状核」、意欲や自律神経をつかさどる「視床下部」などが集まった部分です。
 A 10神経群では「好きだ」「嫌いだ」「おもしろそうだ」「興味がない」といった「感情」が生まれ、情報にレッテルがはられます。
 感情のレッテルをはられた情報は、次に「 ③前頭前野」に入ります。
 前頭前野は、情報を理解・判断する部分です。
 その後、情報は「 ④自己報酬神経群」を介して「 ⑤線条体─基底核─視床」「 ⑥海馬回・リンビック」に持ち込まれます。
 このような流れの中で、脳はA 10神経群から海馬回・リンビックまでの神経群を総動員して情報を取り込み、思考し、考えや記憶、こころなどを生み出すのです。
 ②~⑥の神経群は一つの連合体として機能しているので、私はこれらの神経群を総称して「ダイナミック・センターコア」と呼んでいます。
​というものだそうだ。
 つまり考えも記憶もこころも同じ桁にあるということになる。
 これがまぎれもない自己である。
 そういう結末になったときの空虚さはなんだろう。
 著者はさらに​
 実は、脳の機能を高める秘訣は「本能」と「こころ」にあります。
 というのも、「脳機能」は「本能」「こころ」と三位一体となって働くものだからです。 
 「本能を磨き、よいこころを持つことが脳機能を高める」と言ってもいいでしょう。
​と続ける。
 自己が本能を磨きよいこころを持つべきだということだ。
 自己が自己であると認めていることは実に不思議なことだ。
 そこにこころが生じるのは上記のような脳のメカニズムによるのだ。
 したがって人生は幻想だと言うことになるのだろうか。
 難しい領域に入ってしまった。






最終更新日  2020.08.02 05:00:09
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2020.07.15
カテゴリ:脳,睡眠
頭に酸素をもっと送りなさい 藤本憲幸

 コロナ禍で図書館が使えない。
 貸出業務は再開されたが、閲覧ができない。
 実は、図書館の効果的な利用法の一つに午睡ができることがある。
 午睡のおかげで今まで健康だったという実績もある。
 午後図書館に入り、目を瞑り思索を重ねていくうちにほんの少しまどろむ。
 これだけで疲労は回復していたのだ。
 それが今はできない。
 図書館の代わりに午後喫茶店に入り、知的生活を重ねているがなかなか午睡はできないのだ。
 そこで本書を読んだところ、
​①吸気――息を吸い込むことで、宇宙の生命エネルギーを体内に入れること。
 吸う量によって人間の能力や肉体に差が出てくる。
②止息――息を止めること。
 これは、エネルギーをチャージする。
 瞬間的な爆発力を得る場合は、クムバクを十分に行ない、一気に息を吐く。
 私たちが不快なものや触れたくないものを見たり、恐怖感に襲われたとき、無意識のうちに息を止めるのも、生命エネルギーをチャージし、突然の襲撃に爆発的な力を発揮するための本能的な動作だといえる。
③吐息――息を吐くこと。
 体内の邪気を吐ききることで、病の根元を体内から出してしまうために行なう。
​​
というような呼吸法をしなさいということだった。
 そこで深呼吸をしてみたところ、意外にこれが効く。
 書いてあるとおり酸素を脳に送り込むことで疲労が回復することがわかった。
​ 更に具体的に、
◎ ​胸式呼吸
1 肋骨を左右へ大きく広げ、両鼻孔から息を大きく吸い込む。(7秒)
2 肋骨に空気を十分満たした後、少しずつ肋骨を圧縮する感じでゆっくり吐き出していく。(10秒)
◎ 腹式呼吸
1 腹から息を大きく吐き出しながら、腹壁をへこませる。
2 続いて横隔膜を収縮し、下降させてから、大きく息を吸い込み、下腹がいっぱいになるまでに吸い込む。(7秒)
3 最後に横隔膜をゆるめて上に上げながら、腹壁をへこませて息を吐き切る。(7秒)
◎ 完全呼吸
1 息を全部吐き切り、腹部、胸部、肩部の順でゆっくりと息を吸い込む。(8秒)
2 ほんの少し息を吐いて上半身の力を抜き、クムバク(息を止めること)する。(16秒)
3 腹部、胸部、肩部の順でゆっくりと息を吐き、完全に吐き切る。(8秒)​
というのが基本だ。
 






最終更新日  2020.07.15 06:10:00
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2020.07.05
カテゴリ:脳,睡眠

【中古】 「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める! /苫米地英人【著】 【中古】afb

 時間についての考え方に、
 一方、アビダルマ仏教哲学では、「時間は未来から現在、過去へと向かって流れている」とされています。
 現代分析哲学でもそういう見方があります。
 私はこの時間観に賛同するものです。
という考え方がある。
 先日読んだ禅マインドでも、道元禅師がそのような考えを持っていたということを著者が紹介していた。
 その概念は、川上からボールが流れてくるとしてそのボールは未来から過去へ流れていくという考え方だそうだ。
 結局私は、時間が過去から未来に流れるという固定観念に凝り固まっていてボールについてはうっすら理解しつつその大要を理解することができないのだ。
​ だがその概念は、私にとってとても面白いものであり、もう少し勉強したいものだと思っている。
 次、高いエフィカシーについて。
 高いエフィカシーを維持するためにどうすればよいのかというと、ネガティブな自己対話をなくし、ポジティブな自己対話をルールにすること。
 右の例でいうと、「不況だし」「資格もないし」「この先、大丈夫だろうか」などはすべてバツ。
 臆病風が吹いたり、失敗したりしたときには、「自分(君)らしくない。自分(君)はもっとできるんだから」と自己対話するのを習慣にします。
 エフィカシーというのは、自己評価のことだ。
 そうだね、自分を高く評価せずして誰が自分を高く評価するというのだ。
 この、ポジティブな自己対話はとても重要なことではなかろうか。
 何も自分を卑下することはない。
 これからネガティブな言葉を吐いたら、自分に罰金を課すくらいの気持ちで行けばいいのかもしれない。






最終更新日  2020.07.05 05:00:07
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2020.06.16
カテゴリ:脳,睡眠

生活習慣を変えなくても、深い眠りは手に入る【電子書籍】[ 今枝 昌子 ]

 要するに本書は、足裏健康法なのである。
 足裏を毎日継続して1分間さすったり、もんだりするだけでOKなのだ。
 その足裏は、
 五指の付け根にはリンパ腺、そのやや下には目と耳、僧帽筋などの反射区が分布しています。
 そこから下にいくと、右側に甲状腺、中央に右肺、中央下に小腸などの反射区があります。
 右足には上行結腸、盲腸の反射区が分布しているのに対し、左足には下行結腸やS状結腸の反射区があり、肝臓の反射区は右足側にあるというふうになっています。
 というもの。
​ 本書に図解で詳しく書いてある。
 そして、
 頭部、四指、僧帽筋すべてのマッサージで、片足わずか30秒。
 両足で1分間です。

ととてもシンプルな健康法だ。
 これで深い眠りを手にすることができるのだそうだ。
 ちなみに、頭部は親指、四指はその他の指、僧帽筋は、その四指の下あたりのところ、これを30秒ずつ合計1分毎日継続してマッサージをしなさいというのが本書の要点だ。
 で、私が読後毎日やっているかと言うと、やっていない。
 そもそもこの本を読んだことすら忘れてしまっていた。
 ただし、実はこの本を読みながら実践したときは、本当に気持ちよかった、ということを付記しておく。






最終更新日  2020.06.16 05:00:07
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2020.06.10
カテゴリ:脳,睡眠

アタマがどんどん元気になる!!もっと脳の強化書2【電子書籍】[ 加藤俊徳 ]

 脳科学は驚異の進歩を遂げていて、加齢とともに衰えるというかつての定説はなくなり、また、欲求のために暴走する器官であることも解明されている。
 本書1冊で現代の脳科学が十分わかるくらいの内容で、密度が濃い。
 今更1から脳のことを勉強しても追いつかないのはわかっているが、本書を何回か読んで、脳のことを理解していきたい。
 さて、まず欲求について。​
 「欲求」には、2つの方向性があります。
 ひとつは、過去に経験して満足したことを、もう一度経験したいという欲求。
 もうひとつは、今まで経験したことのない、未知の経験をしたいという欲求。
 脳は快楽を求めますから、過去の記憶を覚えていて、「あのときと同じ心地良さをまた味わいたい」と望み、一方で、「まったく新しい刺激を受けたい」と望みます。
 人間は、繰り返し経験していると、それがどんなに心地良いことでも慣れてしまいますから、同時に新しい刺激を追求するのでしょう。
なのだそうだ。
 何をしたいのかということがわからないのは、脳が普通に機能していないせいかもしれない。
 次、暴走する脳の制御について。​
 最初にご紹介するのが、「脳番地シフト」という考え方です。
 欲求の暴走を止めるには、目の前にある欲求を「別の方向に向かせる」ことが必要です。 
 そこで、ある欲求が発生したとき、その欲求が関わっている脳の働きを、別の脳活動に置き換えるのです。
​ というもので、例えば、ポテトチップスがやめられない場合、同じ口感覚の、ガムを噛む、とか、ハーモニカを吹くなどに切り替えることで簡単にやめられるという。
 そのほか、役に立つ内容が盛り沢山だ。
 先に書いたとおり、これから何回か読みたいものだ。






最終更新日  2020.06.10 05:00:08
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2020.06.07
カテゴリ:脳,睡眠

寝ても寝ても疲れがとれない人のための スッキリした朝に変わる睡眠の本【電子書籍】[ 梶本修身 ]

 睡眠がなぜ重要かと言うと、
 また、たとえ睡眠をとっていたとしても睡眠の質が悪く疲れを十分に解消できずにいると、体に様々な影響をもたらします。
 代表的なものは生活習慣病です。
 がん、脳卒中、高血圧、糖尿病。
 これらはすべて、疲れが原因で引き起こされる可能性がある病気です。
 その他にも、口内炎や歯槽膿漏などの口の病気、胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍などの消化器の病気、花粉症・じんましん・アレルギー性鼻炎の慢性化など、蓄積した疲れは、様々な病気のリスクを引き上げてしまいます。
 したがって、我々は健康でいるために、たまった疲れを解消できる質の良い睡眠をとる必要があるのです。
​だからだ。
 こうしてあらためて文章にされると、今まで当たり前に接してきた睡眠というものを見直す契機になることは確かだ。
 ところで、自律神経の矛盾から眼精疲労が生ずるのだとか。​
 
 ヒトは近くのものを見るときには、副交感神経が優位になるという仕組みがあります。
 副交感神経が優位になるのは、リラックスしているときや休息状態に入ったときです。
   しかし、デスクワークで作業を行うことはリラックスや休息状態というよりもむしろ、ミスしないよう緊張したり、集中力を高めようとしている状態といえます。
 これは本来、交感神経が優位なときの状態です。
 ここで自律神経の働きに矛盾が生じます。
 この矛盾が自律神経の中枢を疲れさせてしまいます。
 その結果として、目の疲労感が生じるのです。
​というのだ。
 なるほどねえ、現代人は矛盾の中で生きているのだ。
 そういうことだ。






最終更新日  2020.06.07 06:14:48
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2020.05.04
カテゴリ:脳,睡眠

脳はバカ、腸はかしこい 腸を鍛えたら、脳がよくなった (知的生きかた文庫) [ 藤田 紘一郎 ]

 著者は腸内細菌の学者だ。
 したがって腸に関する著書が多い。
 本書は、著者の得意分野である腸と、人間の本質とも言える脳との比較論だ。
 そもそも腸は生物にとって最も古くから存在する臓器だが、脳はつい最近のもの、らしい。
 したがって、人間そのものが脳に振り回されているのだとか。
 その点腸は頑固に人の健康を考えて行動しているのだとか。
 さて、本書でも、糖質カット論が出てくるのだが、その論点は、これまでの栄養学とか、健康論とはまた違った観点で主張される。
 すなわち、糖質は脳が欲しがるもの。
 腸は嫌う。
 糖質は最終的に人を焦がす。
 腸あるいは腸内細菌にとって不必要なものだ。
 以上の理由から、著者も糖質カットの生活をしている。
 こういう観点から訴えられると、私も糖質カットしなければならないと思ってしまう。
 毎日2.4キロの水泳や知的生活の維持のためにはエネルギー源として糖質は欠かせないが、それを摂取しすぎるのはよくない。
 必要最小限の糖質に抑えたいものだ。
 それが私の場合どれだけなのかは、これからの生活で見極めなければならない。
 ちなみに今試験的にやっているのは、糖質について、昼食時おにぎり一個というもの。
 さらに、夕飯後余計なお菓子を食べたりしないようにしよう。






最終更新日  2020.05.04 05:00:08
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2020.04.26
カテゴリ:脳,睡眠

ストレスに強い脳、弱い脳 そのカギはセロトニンが握っていた!/有田秀穂【合計3000円以上で送料無料】

 ストレスに負けないための物質がセロトニンであり、その原料はトリプトファンということ。
 それは、​
 トリプトファンをたっぷり含む食べ物と言うと豆類、赤みの魚、乳製品、卵などが上げられます。
 日本の家庭料理には豆腐、納豆、味噌のように豆類がよく使われますので、普通に食べていればセロトニンが不足することはないでしょう。
​ということで、まず不足は考えられない。
 脳内にトリプトファンを取り込むには炭水化物の助けを借りなければならない。
 また、ビタミンB6も必要。
 ということは、玄米が必須ということになりますな。
 そして今に盛る、炭水化物カット、ということは、ことセロトニンと合成に関してはありえない話ということになる。
 次、ストレスと仏教の話。
 ストレスはお釈迦様の言葉では、苦、に当たります。
 お釈迦様は悟りを開くまであらゆる苦行をして自分自身にストレスをかけました。
 その結果、何一つとして苦に打ち勝つものは見いだせないことを知りました。
 つまり生きることは苦であり、その苦に勝つことはできないというのがお釈迦様の結論だったのです。
 仏教にいう、苦、こそストレスだと著者はいう。
 ならば一体どうすべきなのか。
 無駄な抵抗をやめることだと著者は結論づけている。
 つまり、無謀な喧嘩はしないこと、ということですな。
 若い折り、つんけんして、とんがっていた。
 そういうのがだめだということだ。
 かなわないのだから、無駄な戦いはしないこと。
 簡単にいえば、ストレスで自己に負荷をかけないこと。
 これが重要なことですねえ。






最終更新日  2020.04.26 06:10:15
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2020.02.24
カテゴリ:脳,睡眠
「私」は脳ではない 21世紀のための精神の哲学【電子書籍】[ マルクス・ガブリエル ]

 前野隆司の本を読んで私は少し鬱気味になっていた。
 ところがこの本を読んで少し復活してきたところである。
 前野論とはこの本は真逆ですな。
 前野論は自己が幻であるとする。
 そこを著者は
 私、は脳と同一視できるとする推定の最大の弱点の一つはそのように推定するとあたかも脳が私達を謀って、私や外界が本物であるかのように思わせているという印象を与えてしまうことです。
 というのも私たちは実のところ現実そのものではなく脳がその現実をもとに作り上げるイメージを認識できるのに過ぎないのですから。
 そうなると私たちの精神が働く生活のすべては一種の幻想か幻覚であるということになってしまいます。
 このテーゼを私は、なぜ世界は存在しないのか、の中で、神経構築主義、というキーワードのところで批判しました。
 神経構築主義は私たちの精神的素質はすべて現実のイメージを作り上げる働きをする脳部位と同一視できると推定します。
 私たちはこれらのイメージから自分を解き放ちイメージと現実を比較することはできません。
​とするのだ。
 前野論を真っ向否定する論で私はほっとした。
 そうでないとずっと鬱っぽくなってしまったに違いない。
 それはともかく上記の著者の考えはまた前野によれば計数的でないと批判されることになるだろう。
 つまり、弱点の打ち返しの連続ということになるのだ。
 それはともかく、自己が脳の幻想であってはならないと強く私は思う。
 ただその点について明らかな考えがきちんとでてくれたらいいと思う。
 すなわち前のの言う計数的な面で明らかにしてもらえればそれで済むのだ。
 次の一文は、
 
 でもこれだと矛盾が生じます。
 私は一方では存在しないことになっています。
 これはセンセーショナルなテーゼで脳研究と進化論がそれを証明したということになっています。
 ですがもう一方では私は恒常的なものではないにせよ自我(エゴ)トンネルとして存在しているのです。
 メッツィンガーは、私達は社会に合わせて幾通りにも自己モデルを作り出すことができそれは生物の進化における非情な生存競争の中の淘汰を通じて形成された仕組みだと考えます。
​として、脳研究+進化論が結局前野論になったと言わんばかりの論調だ。
 とすると、脳研究+進化論を崩していかなければならないということになるだろう。
 そこまでの論証がなされていないのが本書の弱点であり、残念だった。






最終更新日  2020.02.24 05:00:11
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