地域寄席の<目的>は一つではない
地域寄席の「目的」とは、誰の目的なのでしょうか?もちろん<主催者>の目的です。<主催者>が地域寄席を主催する本当の目的のことです。言うまでもなく、目的には<建て前の目的>と<本当の目的>があります。まず、<建て前の目的>には、下記のようなものが挙げられます。 1.落語を知らない若い人や子供に「本物の落語」を知って欲しい 2.地域の人に「生の落語」に触れてもらいたい 3.自分の住んでいる地域に「落語好き」を増やしたい 4.都内の寄席に行かなくても近くで落語が聴ける場所が欲しい 5.マイク不要の小さな会場で身近に落語を聴きたい 6.若い噺家さんに「高座で話す」機会を提供したい 7.若い噺家さんを応援したい<本当の目的>としては、下記のようなものが挙げられます。 1.自分の好きな噺家さんの落語だけを聴きたい 2.噺家さんと個人的に親しくなるキッカケにしたい 3.特定の噺家さんに影響力を発揮できるようになりたい 4.地域の人たちに認知されるイベント主催者になりたい 5.楽しみながら「儲かる」ことをしたいおそらく、地域寄席の主催者の「本当の目的」に触れた文章は極めて少ないのではないでしょうか。なぜ、私が「主催者の本当の目的」を書けるのでしょうか?もちろん、上記のすべてが「私自身の中に有る」からなのです。