落語という〈話芸〉〈芸能〉〈公演〉〈興行〉の特殊性を・・・・
★落語の何を研究するの?落語総合研究所では、〈落語〉という芸能ジャンルの特殊性を研究していこうと思っています。同じ〈話芸〉でも、講談、浪曲、義太夫との違いなどは今更、私が研究するまでもないでしょう。落語は演劇(芝居)と比較することによって、その〈凄さ〉や特殊性が浮き彫りになります。演劇には、何人かの出演者と衣装や舞台装置、大道具、小道具、照明、音響、幕などを必要とするので、上演するには大勢のスタッフと、会場費、」出演料など多額の資金を必要とします。ところが、それに対して、落語は、出演者は一人です。高座を設けるスペースさえあれば、広い舞台も特別な衣装も大道具や小道具、照明、音響も何も必要としないので、公演するのにたいして経費がかかりません。それにも関わらず、落語会のお客さんには、「大勢が出演する演劇」と同じ、もしくはそれ以上の〈満足〉を与えることができるのです。このようなスタイルの〈芸能〉は、日本以外の国では、どこにあるのでしょうか?たった一人の出演者が、1時間でも2時間でも会場のお客さんに喋り続けるスタイルはどこの国にも有るでしょう。それは、講演会とか演説会、説明会、トークライブ、トークショーなどと呼ばれます。しかし、そこで語られる話は、演劇(芝居)とはまったく異なるものです。この落語というスタイルを、他の言語圏の人たちが演目を創作して、一つの芸能ジャンルとして根付かせるにはどうすればいいのだろうか?ということも研究していきたいことなのです。日本人が外国で、その国の言葉で落語を演ずることではなく、たとえば、中国人が中国人に中国語で「中国で生まれた演目」を、日本の落語のスタイルで公演することができるようになるには、どうすればいいのだろうか?ということを研究してみたいのです。 (736字)**************************************************** 2008/09/11からFC2ブログランキングに参加することにしました。 ここを応援クリックして戴けると励みになります。 ↓クリックすると<「落語]ブログ・ランキング>へ飛びます。****************************************************