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(詩)僕が普通小学校に通うわけ


 ――☆僕が普通小学校に通うわけ☆―― 




図工の時間 僕は上手く絵が書けない
でも お友達が僕のひじをささえてくれたら 絵が書ける
線からはみ出て 絵の具をぬっても
何の絵なのかわからない ぐちゃぐちゃの絵でも
僕が描くから 僕の作品

国語の時間 僕は上手く字が書けない
でも お友達が見本を書いてくれたら 
それをまねして 字が書ける 
ノートからはみ出しても 読みづらくても
僕が書くから 僕の字

体育の時間 僕は走ることができない
でも お友達が「がんばれ!」と言ってくれたら
自分で車椅子をこぐことができる
お友達が車椅子を押してダッシュをしてくれても
それは僕のタイムじゃない
たとえ 短い距離でも たとえタイムが遅くても
僕が自分で車椅子をこいだ距離が 僕の記録

僕が普通小学校に通う訳は
お友達に 僕の代わりをやってもらうためじゃない
僕が 自分自身で何かをやりとげるために
少しだけ 手を貸してくれるお友達が欲しいから!
僕が自分自身でやったことを 
みんなに認めてもらいたいから!
障害があっても僕は僕
障害もひっくるめて僕は僕
障害を持っている僕を 
かわいそうだと思って欲しいからじゃない!
みんなと一緒に 当り前のことがしたいだけなんだ!

*****「お友達はみんなわかってくれているけど、
大人はちっともわかってくれない」
“大”の声が聞こえるようです。*****




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