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俺とユーロとC.D.と・・・(何

第1話『叶わぬ恋』

ある日の、休み時間での事だった。


『・・・正直言って、好きじゃねえんだよなぁ、あんな奴』


私は聞いてしまった。泰斗のこの一言を。


私の内に存在した泰斗に対する想いは、少しずつ形を変え始め
一つの『衝撃』として私に向かってくる事を実感した。

『だってさぁ、飛織ってなんかウザくね?』

泰斗は私に気付かないまま、そう話していた。
まさか、私が泰斗にそんな風に想われているだなんて・・・
途端に、重い『何か』がずっしりと私の背中に圧し掛かって来た事に気付いた。
私は泰斗の一言に、困惑しながらもそう考えてしまった。
そう、これ自体が夢であると思っていたい程に・・・

『私は、泰斗に嫌われているのかもしれない・・・』

これ以上考える事も嫌になってきた。私は泰斗といつまでも
一緒にいる事なんて出来ないんだ。
嫌であっても私は考えてしまった。むしろ、嫌であるからこそ
そのような考えが思いつくのかもしれない。でも、私の体は
それを拒んでいる。これは現実では無いのだと。
でも心は正直に、私は泰斗に対して『嫌われている』という
感情を表していると、私に教えてくれている。

でも、私は泰斗に嫌われたままで良いの・・・?
しかし泰斗が放った一言に困惑する私は、考えもなしに
こう呟いてしまった。・・・そう、まるで自分の恋が終わったかのように。

『この恋、無かった事にしたい・・・』

泰斗の一言は私の心・体と共に、非常に強い衝撃を与えた。
だからこそ、私はこんな世界から逃げたいと思ったのかもしれない。
確かに何度も何度も逃げていれば駄目だとは思うけど
今だけは私のワガママを受け入れて欲しい・・・私の心は小さい鼓動を
繰り返しながら、そう言っているように聞こえた。

でも、気がつけば優しい泰斗がいるハズ。
これはきっと夢なんだ・・私自身はそう考えた。
本当に夢であって欲しい程にあの言葉が、私に対して「嘘」として
認識されていたのかもしれない。むしろこれが
『現実から逃げたい』という感情の表れである事が分かっていながらも。

でも私は、現実を認めた。
決して逃げたいとは思っていても、避けられない運命であるのであれば
私はこの現実に生きる以外に道は無い・・・
諦め半分で、私は思った。
でも私自身は、全てを認めながらも、
つい漏れてしまった言葉に動揺を隠せなかった。


『・・信じたくないよ・・・泰斗・・・』


私は祈った。
この事が、いつしか水に流れてくれればいいと。
そして、もう一度私の事を本当に好きになって欲しいと・・・

心の底から、私は祈った。

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とりあえず第一話。パーッと書いてみましたが
原作者である*☆チョコ☆*さんに申し分が立たない程
ヘボいブツになってしまいましたorz
とりあえず原作に沿ってより感情的に表してみたつもりなんですが、
あくまで「つもり」的な部分がかなり存在するのがミエミエな訳で、
原作を10とすればこれは1にも満たない位ショボいですorz
うーん・・・こんなんでアレンジとか言えるモノだろうか^^;

2006年4月19日製作


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