2008/07/12(土)09:23
ポップコーンをつくろうよ
毎日くん(その9) ― ブチッとキレました ―
「ポップコーンをつくろうよ」という絵本を読んだあと
「ポップコーンを作っているところを見たい」とサーが言うので、
「あした幼稚園から帰ってきたら、おうちで作ろうね」と約束していた、その午後。
♪ピンポーン「毎日です。開けて下さい。」
毎日くんの「うつる病気事件」のあと、習い事のある日以外でも、
「今日は皮膚科に行くから」「今日はおばあちゃんちに行くから」といった理由で、
遊ぶのを断ることも多くなり、毎日くんが来るのは週に1~2日ぐらいになっていました。
(ちなみに断る理由は全て本当のことです!!おばあちゃんちに行くと言った日には、「ボクも一緒におばあちゃんち行く!」と本気で迫られ、困っちゃいました。もちろん、ちゃんと断りましたよ。)
ちょっと久しぶりで、ユウもサーも遊びたがっていたので、あがってもらいました。
毎日くんとユウがプラレールか何かで熱中して遊んでる間に、
サーとポップコーンを作っちゃおう、と準備していたら、
「ボクもポップコーン見たい!!」と、毎日くんとユウが台所に来ました。
マイッたなー、と思いましたが、全員がよく見えるように踏み台を用意しました。
一応、危険の無いよう、注意すべきこと・してはいけないことを説明しました。
コーンがはぜて当たる心配のない透明のフタつきパンを使って、
さて、始めよう、と思ったら、毎日くんが・・・
「せまい台所だなあ!ボクんちの台所なんか、もっと広いよ~。」だって。
ワタクシとしたことが・・7歳の子どもの、素直な率直なコメントに、心が震えてるワ~・・
・・狭い台所・・本当の事だけに心にグサッと・・・気を取り直して、なんか大人らしいこと、
言ってやらなきゃ、えーと、えーと、
「わかった! あのさ、君にこのコーン全部あげるからぁ、毎日君ちの広ーい台所で、
お母さんに、作ってもらえばぁ?ポップコ―ン。サーとユウも連れて行ってくれる?
そうすれば、広~~~いキッチンで、みんなで作るとこ、見られるでしょ?」
気が付くと、私は、こんな本心ではないことを言っていました。
(本心ではない、というのは「サーとユウも連れて行って」という部分。この時点ではもう、
子供だけでそのお宅に遊びに行かせるなんて何かリスキーな気がしてたし。)
毎日くんはとても悲しそうな顔でいいました。 「お母さんに怒られる・・・。」
「おうちでポップコーン作ろうって言うと怒られるの?」 「うん。」
こうなったら、気になってたことも聞いちゃうゾ・・・
「そういえば、毎日君、おうちでおやつ食べないの?」 「たべない。」
「えっ? でも、ここに遊びに来るようになる前は、おうちでおやつ食べてたんでしょ?」
― 毎日くんは黙ってる。 ―
「ユウの家に来るようになる前は、おやつ、どこで食べてたの?」
「○○ちゃんちとか、△△ちゃんちとか、××ちゃんちとか・・・」
幾つか女の子の名前をあげた毎日くん。お姉ちゃんのお友達の名前らしいのです。
これまたビックリです。
子どもの言っていることがどこまで本当なのか、それはよくわからないけど・・・
ああ、この子は小さい時から、お姉ちゃんが遊びに行くときには必ず付いて行って、
そのお宅でおやつをご馳走になっていたのかな?そうやって生きてきたの???
「狭いキッチン」のひと言で<ムカツキ>方面にタテ揺れした私の心が、
今度は憶測を呼ぶこの発言で<同情>方面にヨコ揺れしだしてしまいました。
うちに来るのを断っても、他のお宅へ行くだけのことなのか???
結局その日、用意したポップコーンは作って、食べてってもらっちゃいました。
銘々のボウルに子どもが食べ切れるぐらいの量のポップコーンを入れてあげたら、
ユウが1杯食べきらないうちに、毎日くんは5杯食べました。
(最初にうちに来たときは、控えめに食べていたのにねー。)
別にうちではいつも手作りのお菓子を与えてるわけじゃありませんよー。
だけどそれにしても、こういう手作りおやつの時って、どんだけ毎日くんが沢山食べてるか、
その量が一目瞭然、わかりやすい!!
そしてエスカレートするのは食欲だけじゃなくって・・・
態度も! 油断すると、勝手に冷蔵庫や戸棚だけでなく、あちこち開けられて、
ダメだと注意しても、「はい」とは言うけど、わかってんのかな?
おまけにその日は、私に「ごちそうさま」も「おじゃましました」も「さようなら」も、
何にも言わずにスッと帰っていった!!!
「堪忍袋の緒」というのがどこにあるのか知らないけど、ブチッと音が聞こえましたよ。
そのあと夕飯なんか作る気にもなれない心の動揺と体の疲労!!!
これは何とかしないと私がオカシクなりそうなので、ひとまず気持ちを落ち着けて、
言いたいことを冷静にメモなどとってから、毎日くん宅に電話をしました。
― つづく ―
「ポップコーンをつくろうよ」
幼児や低学年には少し難しい内容ですが、ポップッコーンの歴史などが書かれています。
独特のポップコーンのレシピも載っている、楽しい絵本です。
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