医療報道を斬る

2007/07/05(木)17:02

個人情報への危機意識

身の破滅 あり得ることも 覚悟せよ  いろいろなところで個人情報の流出が問題になっている。ひとたび流出してしまえば、今のようなネット社会では取り返しが付かない。勤務先には有形無形の、計り知れない迷惑をかけたことだろう。損害賠償だって、覚悟しておいた方がよいかも知れない。危機感を持たずに自分のパソコンにデータを保管している人、いませんか。 患者200人の情報流出 福山市民病院 記事:共同通信社【2007年7月4日】  福山市民病院(広島県福山市)は3日、男性内科医(28)の私物パソコンから、患者約200人分の氏名や病名、服薬状況などがファイル交換ソフト「ウィニー」を通じインターネット上に流出したと発表した。  内科医が6月に行った研究発表のために、データを無断で持ち出したという。  ほかに、この内科医が3月まで勤務していた香川県立中央病院(高松市)の患者のデータも流出した。人数や流出内容は不明。  浮田実(うきだ・みのる)院長は「今後法令順守を徹底したい」とコメントしている。  学会に発表したり、論文を書いたりするためにはデータの保管は必要だ。勤務先のパソコンだけに頼っていたのでは埒があかないことも理解出来る。でも、個人情報がこれだけ取りざたされている上に、医師には元々守秘義務がある。ウィニーを入れていることは論外だが、そうでなくても、私物のパソコンに患者名の入ったデータを入れておくことは危険だ。年齢、性別は必要だろうが、患者名そのものは研究には必要ない。データを持ち出すのであれば、匿名化は絶対に必要だ。  細かいことになるが、匿名化の作業は私物のパソコン上でするのではなく、あらかじめ勤務先のパソコンで匿名化したデータを私物のパソコンにコピーする必要がある。  ミラーサイト

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