医療報道を斬る

2008/12/02(火)12:10

気になる一言

医療(399)

 3月に書いた日記の事例が起訴猶予になったとのこと。不起訴とは違い、刑事責任がないわけではないが大目に見ようと言うことなので、諸手をあげて喜ぶわけには行かないが、まあ、よしとしよう。只、最後の一言は気になる。 記事:毎日新聞社【2008年11月29日】 新潟地検:業過失致死容疑の医師2人を起訴猶予「過失問うのは酷」 /新潟  新潟地検は28日、止血に失敗して患者を死亡させたとして業務上過失致死容疑で今年3月に書類送検されていた40歳と31歳の男性医師=いずれも十日町市=を26日付で起訴猶予にしたと発表した。  2人は04年3月、勤務していた刈羽郡総合病院で、柏崎市の男性(当時28歳)のへんとう腺の手術で、血が止まらなかったため止血手術を行った。その際、胃の中にたまった血を抜くのを怠って、筋弛緩(しかん)剤を投与し、血を逆流させ呼吸不全で死亡させた疑いで書類送検されていた。地検は「(筋弛緩剤を扱う)専門の麻酔医ではなく、二人に過失を問うのは酷な面がある」とした。【畠山哲郎】  ベテラン麻酔科医として、私だったら無事に済んだかと言えば、多分済んだと思う。でも、あくまで多分であって、絶対ではない。麻酔科医だったら罪を問われるのだとしたら、やっぱり恐ろしい。

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