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2009.01.12
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カテゴリ:医療
 前回もリンクを貼らせていただいた「NATROMの日記」 で、大阪市の市会議員のブログが紹介されていました。その議員からの返答と言うべきエントリが「辻よしたかプレス」です 。そこではミスを認めたとされる録音も聞くことが出来ます。

 放送されたのは録音のうちの一部だけと思われますが、はっきりとミスを認めた部分があれば放送されるでしょうから、ミスを認めたと言われるのは、そこで聞けることがすべてなのでしょう。

 では、録音でミスを認めたことが明らかになったでしょうか。医師はミスを認めたのでしょうか。少なくとも私には、そのようには聞こえませんでした。

 録音から分かるのは、医師である私から見ると、次の2点。
1)止血処置について、甘く見ていた。
2)腹水を抜く処置が病状悪化から死に至るきっかけになった。

 おそらく針を刺しただけで大量出血するほどの凝固障害(血液が固まらず止血できないこと)があるとは思わなかったのでしょう。それほど重症だと予想しなかったという意味で「甘く見ていた」のだと思います。それがミスだと言われれば仕方がありませんが、病状が予想外に重いと言うことはよくあります。ちなみに、皮下出血の止血処置というのはせいぜい圧迫するだけです。それで止まらないような凝固障害に起因する出血であれば、血液製剤などの投与となりますので、後日行われた輸血というのは、そのような治療も含まれていたのかもしれません。

 針を刺すことで出血が始まったという意味では、きっかけを作ったことは間違いないでしょう。でも、針を刺すだけで大量出血をするようでは、どのみち近いうちの死は避けられなかったことでしょう。もちろん穿刺したのがベテラン医師であろうと研修医であろうと同じことだと思います。大量の腹水があり、臓器を傷つける心配がなければ、穿刺自体は容易だからです。

 非医療者にとってはミスかどうかの判断は付きにくいと思いますが、それでも、どんなミスの可能性があるのか考えてみてはもらえないでしょうか。私には、腹水を抜く手技にミスがあったとはどうしても思えないのですが。

 最後に念のために申し添えておきます。この症例に穿刺部位からの皮下出血があったことは事実でしょうが、そのための失血死であるかどうかは私には分かりません。皮下出血を起こしたことについてミスがあったかどうかについてだけ考察しています。






Last updated  2009.01.12 12:43:08
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