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カテゴリ:医療
本日未明に放送した朝まで生テレビを観ました。徹夜はつらいので録画ですが。テレビ放送としては珍しく、パネリストの医師の比率が多く、現場の認識と違和感のない情報が発信できていたと思います。テーマは「医療」。参加者は以下の通り。
司会: 田原 総一朗 進行: 長野 智子・渡辺 宜嗣(テレビ朝日アナウンサー) パネリスト: 大村秀章(自民党・衆議院議員、厚生労働副大臣) 小池晃(日本共産党・参議院議員、医師) 青木正美(青木クリニック院長) 石井苗子(東京大学医学部客員研究員、タレント) 小野崎耕平(日本医療政策機構 医療政策担当ディレクター) 河辺啓二(木崎クリニック院長、元農水省) 下村満子(ジャーナリスト・医療法人社団「こころとからだの元氣プラザ」前理事長) 菅沼定憲(元放送作家、がん患者) 本田宏(済生会栗橋病院副院長、NPO法人『医療制度研究会』副理事長) 村上正泰(評論家、元財務省課長補佐・厚生省出向「医療費適正化計画」担当) 堀口貞夫(主婦会館クリニック産科医、元愛育病院院長) 宮脇正和(「医療過誤原告の会」会長) きちんと資料を提示して医療行政を批判しているので、政府代表の形の大村秀章議員はたじたじでした。思い出すままに事実として提示された事項を書き出してみます。 *日本は世界的に見て少ない医師・看護師数で世界的に見て多い患者を診ている。 *医療の質は世界的には(妊産婦死亡率などから)トップクラスである。 *「たらいまわし」「受け入れ拒否」と言う言葉は不当である。受け入れ不能が実体。 * 当直医は連続36時間勤務が常態となっている。交代性夜勤をする人員は居ない。 *日本の対GDP医療費は世界的にはかなり低い。 *日本の公共事業費はG7の他の6カ国の公共事業費の合計より多い。 *世界的には開業医の所得は勤務医より低いが、日本は逆である。 *総合病院で複数の診療科を受診すると、再診料は1科分だけである。 *そのため、大病院指向は改まらない。 *胃癌手術の入院から退院までの総費用は120万円。 *携帯電話の普及で誰も使わない高速道路の電話機は250万円。 他にもあったでしょうが、これくらいにしておきます。 小野崎耕平氏の冷静で説得力のある話し方に好感を持ちました。「医療被害者」代表として参加したと思われる宮脇正和氏は、医療過誤の一部しか訴訟となっていないと言うこと以外、何も言えていませんでした。 勤務医が言って欲しいことをかなり言って貰ったと思いますが、問題はどれだけの人がこの番組を見たかでしょう。
Last updated
2009.02.28 08:24:36
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