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医療報道を斬る

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医療

2017.05.15
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カテゴリ:医療
私自身、死を避けられない末期の癌患者です。
一応医師の端くれだから、効果の無いインチキ医療には引っかかりません。
たとえ根治が無理でも、より長い日常生活が見込める標準医療を受けています。

でも、溺れる者はわらをもつかむと言います。
一般の人なら、治ると言ってくれる「治療者」がいれば信じたくもなるでしょう。
ですから、健康で心が弱くなっていないときに、インチキ医療について知っておくことが必要です。

私やこれから紹介する記事の事例のように、治癒の見込めない場合には、予後が変わるわけでは無いでしょう。
でも、治療によって治癒が可能な状態であれば、インチキ医療によって殺される可能性があります。

標準医療という言葉も悪いのかも知れません。
標準というと、寿司や鰻重で言えば「並」に相当しそうな気がします。
その上に、「上」や「特上」があるような誤解はあり得ます。

実際には、根拠に裏打ちされた最上の医療が標準医療となります。
実験段階の医療でもっと質の高い医療もあり得ますが、それはまだ確認されていません。
いずれ標準医療より効果があると認められれば、それが標準医療となるでしょう。

インチキ医療は効果が無いばかりで無く、たいてい高額です。
高額で無い場合でも、患者に負担がかかる場合が多いです。(怪しげな食事療法など)
多くは正しい医療情報に触れることを妨害し、標準医療から遠ざけます。
詳しくはここを参考にしてください。

インチキ医療に引っかかると、金銭を失います。
闘病生活ですでに経済的には苦しい状況なのに、さらに高額の金銭を無駄に失うことになります。
標準医療で治癒が見込める場合であれば、命も失うことになります。

インチキ医療には効果がありませんから、最後には騙されたことに気がつきます。
そのときの悔しさは、尋常では無いでしょう。
だから、「私なら治せる」などという甘言に騙されないようにしましょう。

それでも、治療法が無くなったとき、何もしないのは辛いことです。
何かしてほしくて、標準医療以外のものに頼りたくなることもあるでしょう。
そのような場合でも、説明を録音するなど、証拠を残しておくことをおすすめします。
その理由は、以下の記事を読めば分かるでしょう。

末期がんの父、娘がすがった「自然療法」
日経電子版

 高齢の父親が末期がんで余命1カ月の宣告を受けた。わらにもすがる思いで娘が頼ったのは「がんは治せる」とうたう自然療法だった。なけなしの500万円を支払って施設に預けたが、父親はすぐに体調を崩し、8カ月余り後に亡くなった。娘は「弱みにつけ込んだ詐欺的商法だ」として、返金や慰謝料を求めて裁判所に訴え出た。

 間もなく80歳になろうとしていた父親は前年に肺がんが見つかり、放射線療法や化学療法を経て、自宅での緩和療法に切り替えていた。

 余命1カ月の宣告を受けた後、娘はがんに効くというサプリメントを知人から勧められ、父親に飲ませてみた。すると、それまで悩まされていた便秘が解消し、心なしか顔色も良くなった気がした。

 効果を信じた娘に対し、サプリを勧めた知人は「患者自身の治癒力を高めてがんを治す」という自然療法を紹介した。娘が連絡を取ると、先生と呼ばれる男性は電話口で「がんで人間は死なない。一緒にがんばりましょう」と自信ありげに強調した。

■寄付金名目で「先生」に500万円

 娘は、男性の指導の下で食事療法やマッサージなどを受ける施設に父を預けることを決めた。費用は「寄付金」の名目で500万円。父の介護に専念するため大手金融機関を辞めていた娘は、退職金や貯金をつぎ込んで資金を捻出した。

 施設に入る当日、施設と提携しているという医師が父を診察して「助けるのは不可能だ」と告げると、居合わせた「先生」は「それは西洋医学の見解だ。自然療法なら治る可能性がある」と力を込めた。娘には男性が頼もしく見えた。

 施設での食事療法は、玄米食や発酵食品、無農薬の果物などを中心とする内容。父親も入所翌日から玄米食を始めた。ところが、効果があるどころか、わずか1日で肺炎を発症してしまった。飲食の際の誤嚥(ごえん)が原因の可能性もあった。

 肺がん末期の肺炎は完治の望みが薄く、致命的になる恐れもある。娘の心に不信感が芽生えた。「どの患者も3週間で治すと言いましたよね」。男性に問いただすと、「治るのは本人の自然治癒力によるもので、私が治せるわけではありません」とかわされた。やりとりの中で娘は初めて、男性が医師免許を持っていないことを知った。

 「先生」への信頼を失った娘は入所9日目に父親を施設から出し、地域の中核病院に移した。数日後に意識を回復した父親はそれから8カ月後に息を引き取った。

 娘は施設の運営会社や「先生」を相手に提訴し、「がんが完治すると信じ込まされ、500万円をだまし取られた」と主張した。法廷では「父が治る可能性が少しでもあるならという気持ちで、そのときは信じてしまった」と悔しさをにじませた。

 対する施設側は「がんが必ず治るなんて言っていない」と反論。「そもそも施設は治療目的ではなく、末期がん患者の死亡を前提に負担軽減を図るターミナルケア施設」と説明した。

■裁判所、「詐欺的商法」とは認めず 支払金の返還は命じる

 裁判所は「証拠からは『100%完治する』と述べたとは認められない」とし、詐欺的商法だとする娘側の主張は認めなかった。しかし、「医学的な裏付けがあると患者が誤解しないように、自然療法を勧誘する場合は具体的な治療法を説明する義務がある」と指摘。説明義務の違反によって娘側は期待した対応を得られなかったとの理由で、運営会社の代表と男性に連帯して慰謝料30万円を支払うよう命じた。

 さらに、寄付名目の500万円については「自然療法が実施されて契約が円満に終わることが前提だった」と判断。「実際は満足のいく施術が行われないままわずか9日間で退所した」として、必要経費を差し引いた354万円を返還するよう運営会社に命じた。

 双方から控訴はなく、判決は確定した。

 「先生」は法廷の証言台に座っても「空気の吸い方から音楽の聴き方から全部言うことを聞いてくれれば、末期がんでも免疫力が刺激されて治るケースがある」と持説を展開し続けた。著書を見ると「がんはすべて治る」と威勢のいい言葉も並んでいる。

 代理人の弁護士の法廷戦略はもっと現実路線だった。裁判所に提出した書面には「現在の世の中でがんが必ず完治すると言ったり信じたりするのは新興宗教の教祖と信者くらい」と記されていた。

(社会部 山田薫)


「現在の世の中でがんが必ず完治すると言ったり信じたりするのは新興宗教の教祖と信者くらい」というのは正しくありません。
この事例のように、詐欺師とそのカモを付け加えるべきです。

くれぐれもカモになりませんように。
カモになってしまっても、最後は訴訟で一矢を報いましょう。

明日、標準医療を受けてきます。
副作用、軽いと良いなあ。






Last updated  2017.05.15 21:55:18
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2017.05.02
カテゴリ:医療
今回紹介するニュースは今のところ毎日新聞の物しか確認が取れていないので、真偽については多少の疑問を持ちつつ紹介します。

まず、一般論として、金がなくても医療は受けられます。
堂々と「金はないけど放置できそうもない症状があるから診察して」と言えば、拒否できません。
民間病院では、あれこれと理屈をこねて断るでしょうが、公的な病院なら断れません。

正当な理由のない診療拒否は医師法で禁じられています。
診療拒否に罰則はありませんが、損害賠償請求の理由にはなります。
そして、金のないことは診療拒否の正当な理由にはなりません。
また、患者が生活保護を受けると支払いが保証されるので、病院は申請に協力的です。

医療を叩く人たちの言うこととは逆に、多くの勤務医は病院の収入には無頓着です。
支払い能力がなくても、病人が来れば診察します。
治療が必要なら、もちろん、治療します。

ニュースによれば、当該病院では無料での治療の説明をしたようです。
残念ながら、この患者は無料という説明を信用せず、診療を受けずに死亡しました。

実際には、治療を受けても命は助からなかったと思います。
でも、様々な症状に対しての治療は可能だったでしょう。
化学療法による延命効果も期待できたと思います。
そして何より、食事の心配をしないで済みました。
もちろん症状が出始めた4年前に受診していたら、根治していた可能性もあります。

同じような境遇の人はこのブログを読まないでしょう。
でも、そのような人を知っている人がこのブログを読むことを期待して、もう一度言います。

金がなくても医療を受けることは可能です。
また、病院は生活保護を受けることに協力的です。



<生活保護却下>男性、生活ギリギリでがん治療受けずに死亡
9:29 毎日新聞

 兵庫県内で昨年3月、4年間にわたり体調不良の症状がありながら経済的な理由で病院にかかっていなかった男性(当時78歳)が、直腸がんで死亡していたことが全日本民主医療機関連合会(民医連)の調査で分かった。男性は数年前に生活保護申請を却下されていたという。県民医連は「この例は氷山の一角。行政がもっと丁寧に対応していれば手遅れにならなかったかもしれない」としている。

 県民医連によると、男性は独身で1人暮らし。親族や友人もおらず月額10万円の年金で、家賃1万2000円の県営住宅に住んでいた。生活保護の申請を出した自治体からは「生活保護の基準より収入が若干多い」という理由で却下されていた。

 4年前から下痢が止まらず、2、3年前からは血便の症状もあったが、生活がぎりぎりだったため病院にかからず、市販の薬で済ませていた。昨年2月26日、無料低額診療事業を実施している病院に初めて行き、その後直腸がんが進行していることが判明。医師らは入院を勧めたが本人が「金がかからないと言われても信用できない」と拒否し、約1カ月後に自宅で死亡しているのを警察官が発見したという。

 県民医連の北村美幸事務局次長は「生活保護の申請時、行政は本人の身体の状態も聞き取ってほしかった。病院での無料低額診療事業がもっと広く認知されて、医療費の心配をしている人が安心して受診できるようにするべきだ」とした。調査は2005年から毎年、全国の加盟医療機関を対象に実施している。昨年の調査では、同様の死亡例は全国で58例が確認されている。【黒川優】


追伸
本日イリノテカンの治療を受けてきました。
治療終盤に顔面蒼白との指摘を受けました。
自覚症状はなく、血圧や呼吸などのバイタルサインにも異常がなかったので、終了後帰宅しました。
自宅でも妻に顔面蒼白と言われましたが、やはり自分では特に異常を感じませんでした。
食欲も旺盛で、14時過ぎの昼食にもかかわらず、夕食もガッツリと食べました。






Last updated  2017.05.02 21:45:43
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2017.04.24
カテゴリ:医療
不治の病の終末期、もう意識もなく、生命維持のためには人工呼吸などの介入が必要となることは普通にあります。意識だけでもあれば、本人の希望を訊くことも出来ますが、いずれにせよ、一度人工呼吸を始めてしまったら、後から外すことは、少なくとも日本では不可能です。

回復の見込みがないときには人工呼吸を拒否するという意思表示をしていても、人工呼吸をしなかった医師が免責されるとは限りませんが、まあ、実際に罪に問われることはないでしょう。

死が差し迫っていても、濃厚な治療をすれば、かなりの期間生命を維持することは可能です。
でも、医療者から見ても、あまり望ましい姿には見えません。
これば、家族から見ても同様ではないかと思います。
でも、人の考えはそれぞれですから、やはり本人の希望が一番大切です。

とは言え、実際に死が差し迫ったときには意思表示できないことが多いでしょう。
ですから、前もって意思表示をしておいた方が良いのです。
延命治療を拒否するように強要するのであれば問題ですが、意思の確認に問題はありません。

意思表示の前に十分な情報を提供せよとの意見であれば理解できます。
でも、以下の記事で反対している人たちは、見当外れな被害者意識にとらわれているように見えてしまいます。

私はもちろん、すでに意思表示は済ませています。
妻がその通りにしてくれるかどうかは分かりませんが。

「延命治療諾否」冊子が物議 京都市配布に抗議も
京都新聞 4/24(月) 9:00配信

 京都市は、人生の終末期の医療に備えて自らの希望をあらかじめ書きとめておく「事前指示書」を市民が作れるよう、関連リーフレットと併せ、各区役所などで4月から配布を始めた。人工呼吸器をはじめ、胃ろうなど人工栄養法や看取(みと)りの場所といった希望を事前に医師や家族らと共有する目的だが、終末期医療に詳しい医師や法律家から「人工呼吸器を使って生きる選択を難しくする」と撤回を求める声が上がっている。
 市の事前指示書はA4判1枚で、リーフレット「終活」とともに3万部を配布している。意識のない状態や重度認知機能低下の場合、「家族に延命治療の判断が求められる」とし、胃ろうや「延命のための人工呼吸器」、点滴による水分補給、最期を迎えたい場所など計10項目について希望する・しないなどを選択式で記す。「法的な拘束力はなく、内容はいつでも修正・撤回できる」と注釈を付ける。
 「尊厳死法いらない連絡会」の冠木克彦弁護士は「市の配布に大変ショックを受けている。事前指示書の押しつけは、差別や弱者の切り捨てにつながる。尊厳死や安楽死思想と同じ流れだ。胃ろうや人工呼吸器を使って長く生きる人はおり、生きている生命にこそ価値がある」とし、市に近く抗議文を出す構えだ。
 終末期医療を巡っては、治療の不開始(尊厳死)を書面で意思表示した場合、医師が殺人罪や自殺ほう助罪などに問われることを免責する法律はない。終末期の定義もあいまいだ。尊厳死の法制化を求める動きもあるが、日弁連は「終末期における医療・介護・福祉体制が十分に整備されていることが必須」で時期尚早とし、日本医師会も慎重意見を表明し、国レベルで決着が付いていない。
■病状説明なしあり得ぬ
 厚生労働省の「終末期医療に関する調査等検討会」委員だった川島孝一郎医師の話 意思決定には十分な情報提供が大事。病状と介護支援の説明もない「事前の指示」はあり得ず、京都市のパンフレットは厚労省の終末期医療の決定プロセスに関するガイドラインと矛盾している。胃ろうで暮らす人への生活支援情報もない一方、「延命治療」など使うべきでない言葉もある。国で決定されたもののように誤解を与える。
■行政が旗振りに違和感
 難病や終末期医療に詳しい国立病院機構新潟病院の中島孝院長の話 事前指示書に関し、行政が旗振りするのは違和感がある。「患者のため」「命の尊厳のため」という言い方をするが、実際には医療費削減や家族の負担軽減のため、治らない患者の治療をしない、社会全体で延命させない流れを加速させかねない。患者から医師に一方通行の事前指示書を用いる前に、患者と医師がまず十分に話し合う事が必要で、対話で作りあげる事前ケア計画の導入の方がましだ。






Last updated  2017.04.24 18:05:31
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2017.02.20
カテゴリ:医療
麻酔科医が麻酔業務中に麻薬を自己使用した事例については前にも書いた。
このときは使用した麻薬がレミフェンタニルだったので、麻酔科医は死亡した。
死者にむち打つことになるが、患者の生命を預かる同じ麻酔科医として、批判させて貰った。

残念なことに今回また麻酔業務中に麻薬を自分に投与した事例が起こってしまった。
今回はフェンタニルなので死にはしないが、正常な判断は出来ない状態だろう。
そんな状態で麻酔業務をしていたとは空恐ろしい。

麻酔は異常事態が起きなければ適当にやっていても大丈夫ではある。
でも、極力異常事態に陥らないように先手を打つのはラリっていたら無理だろう。
患者に有害事象が起きていないらしいことだけが救いだ。

ネット上では早速この麻酔科医の身元探しが行われている。
医師は名前がわかれば身元探しは容易なので、簡単に突き止められてしまった。
ところが、大学のシステムに疎い人の情報が多いので、某大学の助教授とするサイトが多い。

今は助教授とはいわず、准教授という。准教授は別人だ。
この麻酔科医は少なくともしばらく前は助教(昔の助手)ではあった。
今はスタッフの中に名前は無い。
今回の事件を受けて削除したのか、以前に退職してフリーの麻酔科医になったのだろう。

一般に医療用麻薬には多幸感はあまりない。
好奇心で試したのだろうが、ただぼんやりしただけだろう。
人生のすべてをかけてまで試してみる価値は無いはずだ。
全国の麻酔科医諸君、こんな馬鹿なまねは決してしないように。

麻酔薬不法所持の医師を逮捕 手術中にも使用か 埼玉県警
産経ニュース


 病院で手術中に抜き取った麻酔薬を所持したとして、埼玉県警は20日、麻薬取締法違反(所持)の疑いで、群馬県太田市の医師、楢原創容疑者(36)を逮捕、さいたま地検へ送検したと発表した。「過去に20回くらい抜き取った」などと供述し、容疑を認めている。

 逮捕・送検容疑は3日午後5時35分ごろ、埼玉県行田市の病院内で鎮痛効果がある麻酔薬のフェンタニルを含有する液体約6・6グラムを不法に所持したとしている。

 県警によると、同日、同病院で70代男性の手術中、楢原容疑者が自分に麻酔薬を注射しているのを看護師が発見、院長が県警行田署に通報した。同署員が駆けつけると、楢原容疑者はショルダーバッグに注射器を所持しており、中の液体を鑑定した結果、フェンタニルを含有していた。

 県警によると、楢原容疑者は医師紹介会社から紹介を受けて麻酔医として手術に立ち会った。同署員が駆けつけた際、楢原容疑者は意識がもうろうとした状態だった。「ストレス解消のためにやった」と供述しており、県警は同法違反(使用)の疑いでも捜査している。






Last updated  2017.02.20 18:35:29
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2017.02.02
カテゴリ:医療
仕事もしないで毎日ぼんやりと過ごしていますが、最近は読書よりテレビ三昧です。
特に、「新科捜研の女」と「相棒」の再放送は欠かさず見ています。
体調の悪かったときには読書する気も起きず、ぼんやりとテレビを見ていたのが癖になりました。

今日の「科捜研の女」の二話目の犯人役はきれいな女性でした。
誰だっけとしばらく考えましたが、川島なお美さんでした。

生前の川島なお美さんの出演番組はほとんど見なかったので、特に興味のある女優さんではありませんでした。
でも、部位こそ違え、がんで亡くなったということで、今では親しみを感じています。

彼女の場合、診断後すぐに治療を受けていれば40%ほどの確率で今でも生きていられたでしょう。
治療開始まで一年ほど時間を無駄にしたり、無意味なおまじないに頼ったことは残念でなりません。

私の場合は手術の適応にもならず、根治の可能性のない化学療法だけが頼りです。
私から見たら、手術をしてもらえる患者がうらやましくてなりません。

がんと診断され、手術を勧められてここを見ている人がいたら、迷わず手術を受けてください。
手遅れで手術をしてもらえない患者から見たら、どれだけ恵まれたことか考えてみてください。






Last updated  2017.02.02 17:50:35
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2017.01.09
カテゴリ:医療
タイトルはちょっと大げさで、6日からは熱も下がり、今はしつこい咳と鼻水が主体です。
ただ、むかむか感は結構強く、食欲はありません。
あとは長いこと寝ているせいか、腰痛がひどいです。

それぞれ対症療法をしていますが、鼻水と咳は止まりません。
抗ヒスタミン薬の眠気と、咳止めの便秘はしっかりと出ています。

本来の作用はいまいちなのに、副作用だけしっかりと出てくるのは、まじめにやっているように見えない。
ちゃんと仕事せいよ、と言いたい気分。
第6クールに入れるのかしら。

予定では江ノ島に一泊旅行に行くはずでした。
体調から考えて楽しめそうもないのでキャンセルしました。
前日なのでキャンセル料がかかりました。

けちな私がキャンセル料を払ってまで旅行を中止するのは、実は大変なことなのです。






Last updated  2017.01.09 17:52:23
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2017.01.06
カテゴリ:医療
一昨日の夕方から38℃台の発熱がありました。
昨日がCTを撮る日だったので延期しようと思いました。
ところが、昨日目が覚めると、すっかり解熱して、体調も悪くありません。
予定通りCTを受けてきました。

夕方になると、また体調が悪くなり、食事も摂れない状況でした。
体温を測ると、39℃でした。
化学療法中の発熱は時に致命的になることもあるので、今日は受診しようと思いました。
ところがまた、朝になると平熱以下に下がり、体調も良く、食事も普通に摂れました。

と言うわけで、またもや受診しないで済ませてしまいました。
明日からは連休で、受診の機会が無いのに大丈夫だろうかとの思いはあります。
でも、今日は夕方になっても平熱以下です。
咳などの症状はありますが、食事も摂れそうです。

結局受診しないままになってしまいましたので、インフルエンザの確定診断はしませんでした。
一応ワクチンを打っているので、症状が短期間だとしてもインフルエンザだったのかも。

上述したように、化学療法中の発熱は致命的になる危険があります。
風邪だと思ったら実は肺炎だったと言うこともあります。
化学療法を受けていて発熱した方は、私の真似をしないで受診してくださいね。






Last updated  2017.01.06 17:51:41
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2016.12.29
カテゴリ:医療
昨日でTS-1の内服が終わり、化学療法の第五クールが事実上終了しました。
今日はそのことについて書くつもりだったのですが、タイトルのような文言が新聞に載っていたので、そのことについても書き込みます。

このブログのタイトルは「医療報道を斬る」ですから、久しぶりのタイトル通りのエントリです。

2014年にこんな医療事故(2014年の項参照)がありました。
2歳の小児の頸部リンパ管腫の術後に人工呼吸による呼吸管理が行われ、その際に鎮静のために使用したプロポフォールが過量かつ長期間投与だったために死亡したとされた事故です。

この事故の民事訴訟の報道で、今朝の朝日新聞に、遺族の言葉として「麻酔薬を使うと聞いていたら手術を受けさせなかった」と言う文言が載っていました。

これは非常に誤解を招く文章です。
手術を受けるのに麻酔薬を使わない事例はほとんどありません。
もっと詳しい記事によれば、術後に(麻酔薬を必要とする)人工呼吸による呼吸管理が見込まれるのであれば手術を受けさせなかったという意味だと分かります。

朝日新聞は麻酔科医をどきっとさせるような文章を書かないでほしい。

当初はこの事故はプロポフォールの過量投与による循環抑制で死亡したと思っていましたが、m3の記事によると尿が褐色になっていたようですから、横紋筋融解症が起きていたのでしょう。

話は変わって、現在の体調の話。
シスプラチン投与後の体調不良は治まり、現在は軽い腹部の不快感があるだけです。
これもTS-1が抜けてくれば治まりそうです。
疲れやすさも快方に向かっています。
貧血があるので少しの運動で息が切れますが。

今回は皮疹が全く出なかったので嬉しいです。






Last updated  2016.12.29 10:40:56
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2016.12.11
カテゴリ:医療
癌に限らず、重大な疾患を宣告されれば、誰でも心が揺らぎます。
そんな時、安易な道を示されれば、そちらの方に行きたくなるでしょう

麻酔がいくら発達したとは言え、手術となればいろいろとつらいことはあります。
手術と比べればわずかですが、抗がん剤にも好ましくない副作用があります。
どちらもやらないで済むならやりたくないですよね。

実は、癌放置療法を推奨している医師が居ます。
療法というのはおこがましくて、要するに、何も治療しなくて良いという主張です。

手術や抗がん剤に不安を感じている患者の中には、心を動かされる人も居るでしょう。
標準的な手術や抗がん剤といった治療を受ければ治癒が見込める患者が、そんな戯言に惑わされ、みすみす悲惨な死を迎えるのを見るのはつらいものがあります。

こんなことを書こうと思ったのは、幻冬舎が近藤氏のこんな記事を配信したからです。

一部を引用します。
では膀胱がんを放置した場合、その後はどうなるのでしょうか? 

 他のがんと同じく、(1)増大 (2)不変 (3)縮小 に分かれます。縮小するのは少数でしょうが、増大と縮小を繰り返した浸潤がんを診たこともあります。


実際には増大することがほとんどで、不変や縮小は、そんなこともたまにはあるよね、というレベルです。

 増大する場合にも、がんから毒がでるわけではないので、死ぬことはありません。尿がだせなくなることも、まれにありますが、手術以外の対処法で、腎不全になるのを防ぐことができます。


膀胱癌を放置した場合、とりあえず問題となるのは血尿です。
膀胱癌で亡くなった松田優作氏も、治療を受けずにハリウッドでの撮影を優先したときに悩まされたのが血尿でした。

記事のあとの方で血尿は我慢して膀胱癌を放置することを勧めていますが、血尿はわずかなら我慢でも良いかも知れませんが、ある程度多くなれば貧血になって放置してはおけませんし、膀胱内で血液が凝固すれば尿の排泄が出来なくなり、これも放置できません。

近藤氏は、実際には患者を診たことはほとんど無いのではないかと疑いたくなる発言です。
膀胱癌が進行すれば壁外浸潤や転移によって癌は全身に広がります。
近藤氏は「がんから毒がでるわけではない」と言いますが、ある意味「毒」を出しています。

癌が全身に広がった終末期には、多くは見る影もなく痩せています。
いわゆる悪液質です。
がん細胞は異化作用を促進する物質を出しています。
そのため、筋肉や脂肪組織の細胞が分解され、がん細胞の栄養になっていきます。
いわば、がん細胞は健常細胞を食い尽くすことによって患者を死に至らしめているわけです。

私は残念ながら手術適応がないほど進行した胃がん患者ですが、手術の適応があれば受けたかった。
仕方が無いので抗がん剤の投与を受けています。

抗がん剤だけでは、残念ながら治癒は見込めません。
それでも、日常生活が可能な状態を保ったままの延命効果があります。

一昔前の延命治療と言えば、いわゆるスパゲッティ症候群といったものでした。
ベッド上で多くの管につながれ、意識もほとんど無く、心臓だけが動いている。

抗がん剤による延命効果はそれとは全く違います。
無治療だったら、私は今頃旅行どころではなかったでしょう。

治療に不安を感じたとしても、安易な道に落ち込むことなく、標準治療を受けることをお勧めします。
現時点で、根拠を持って効果があると言えるのは標準治療だからです。






Last updated  2016.12.11 10:38:37
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2016.10.01
カテゴリ:医療
胃がんと診断されたとき、私もネットでいろいろと検索して情報を集めました。
実際に癌治療を受けている人の情報は、医師である私にとっても、とても参考になりました。

でも、気をつけなければならないことがあります。
ネットの情報は玉石混淆です。

実際の体験談に混じって、架空の体験談と思われる情報もあふれています。
どれも末期の癌が治癒したという情報です。
そして、治療している施設へのリンクが貼られています。

例外はありますが、有効な治療法であれば健康保険がききます。
健康保険がきかない治療法は、大体インチキだと思って間違いありません。

溺れる者は藁をもつかむと言いますが、藁を高額で売りつける輩は残念ながら少なくありません。
できれば溺れる前(癌になる前)に「ニセ医学」に騙されないためになどの本を読むことをおすすめします。

インチキ医療にだまされると、治療費として大金を失うだけでなく、とても悔しい思いをしながら死ななくてはなりません。
人生の最後に、そんな思いをしたくありませんよね。






Last updated  2016.10.01 21:52:35
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