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テーマ:たわごと(26727)
カテゴリ:文化・芸術・スポーツ
仕事帰りの車中から、グラウンドホッグ3匹が脇目もふらずに芝生の間に顔を突っ込んでいるのが見えた。
ウッドチャックとも言うが、和名はなさそうだ。 リスの仲間で、40~60センチくらいある。 コロコロしていて可愛い。 見た目はビーバーにも似ている。 ビーバーはカナダにとって、とても大切な動物だ。 国のシンボルにもなっている。 オーストラリアにとってのカンガルーやコアラみたいなものだろう。 カナダ開拓の時代は、毛皮貿易の時代でもあった。 ヨーロッパ人は先住民族から様々な毛皮を買い付けていた。 ビーバーの毛皮もその一つ。 ビーバー・ハットという帽子の材料としてだ。 そして、16世紀半ばには600万匹いると言われたビーバーは、乱獲のため、19世紀半ばに絶滅の危機に瀕した。 幸い、ビーバーの毛皮に代わり、シルクを毛羽立たせて帽子にするのがイタリアで流行りだした。 カナダでも保護体制が整えられ、ビーバーは絶滅を免れた。 シルク・ハットがビーバーの恩人とは。 世界最初の切手は英国のPenny Black。 1840年のことだ。その僅か11年後、 カナダ最初の切手Three Penny Beaverが印刷された。 真ん中にビーバーの絵が描かれている。 この切手は今や博物館か切手収集家しか持っていない。 今誰でも持っているビーバーは、5セント硬貨にある。 そして、ビーバーは1978年に食品業界に進出した。 オタワ市民に人気のある冬の食べ物と言えば、 ビーバーの尻尾。 特にスケートをした後は、なんと言っても ビーバーの尻尾。 形はそのまま、 ビーバーの尻尾。 夏だって売っているだろう、 ビーバーの尻尾。 来週久しぶりに食べてみるか、 ビーバーの尻尾。 という思いが、3匹のグラウンドホッグが横目の視界から消え去る前によぎった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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