2006/05/30(火)23:53
銀行について思うこと
銀行は今期決算は最高益を出しているところが少なくない。
不良債権処理が進んだり、投信の手数料収入が増えたりと増益の要因はいろいろある。
企業収益が増加したら、従業員の給料に反映されるのはよくわかるが、今の銀行はそうやって良いのかと思う。
今の銀行があるのは、不良債権処理で苦しんだときに、多額の公的資金が投入されて、超低金利政策をおこなったからである。その間、私たちが受け取る経済的な利益はかなり失われたはずである。それに加えて、銀行のATMの手数料の高さは預金利子と比べたら、はるかに高い。そこでも私たちは損失を被っている。
そのような、社会の手助けの上に今の銀行があるのに、銀行は増収ということで、従業員のボーナスなどを増額している。先に自分たちが社会に対してある責任を果たすべきなのに、社員を優先している。おかしくないですか?と思ってしまう。
まだ、公的資金は全額返していないのだから、社員の給料の増額分を返済にまわすべきではないのか。法人税も払っていない(案外これは知られてないかも)のだから、ちょっとでも税金を払うべきじゃないか。それに自分のお金を引き出す時にとる手数料も無料にして、サービスの向上に向けるべきではないのか。どこかの銀行が自分の本支店宛て振り込み料を無料にしたけど、そんなのはあたりまえでしょと言いたくなる。
銀行が社会に果たす役割を忘れ、低サービスを維持したまま、社員を優遇する姿勢は社会から認められないだろう。
と私は思っているけど、社会ではあまり銀行批判をしないんだよね。不思議だ。