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カテゴリ:フランス旅行記
パリ2日目。旅先で思い出したように知ったことでしたが、この日はよりにもよってメーデー。しかし、そんな日なりの遊び方を、私が知らないわけでもないので、早速出発。
まずは地下鉄1号線に乗ってバスティーユ広場へ。何があるわけでもないけれど、まさに「フランス革命はここから始まった」ともいうべきポイントです。辺りには、メーデーのイベントに備える市民や警備に当たる警官が、早くも臨戦態勢の緊張感で待機しています。ここから20分ほど歩いた、通りから奥まった閑静な場所に、オープンが確認できたピカソ美術館があります。友人の勧めもあり、またピカソに大きな影響を受けたフランシス・ベーコンとの特別展も始まったばかりだというので足を運んだ次第。ここピカソ美術館は、ピカソに関しては世界最高のコレクションを誇るとか。 私は、ベーコンの才能や繊細さは認めますが、はっきり言って作風は嫌いです。なのに、つい見入ってしまう。あのグロテスクさが、やけに惹きつけるからでしょうか。実に、ピカソの思想・技法・テイストを、一気にダークサイドに叩き落すとベーコンになるような感じです。 ピカソ美術館を後にして、セーヌ河に向かってシテ島をまたぎ、サンジェルマン・デ・プレの周辺を散歩。ひらけた場所に出ると、目の前には、古びた教会が姿を現しました。これは、偶然のこと。予定外に飛び込んできたこのサン・ポール・サン・ルイ教会を見学し、セーヌ河沿いにてくてくと歩き続けます。スタンドらしき出店が楽しい!!どこから集めてきた知れぬ小物、いつ頃の、誰が読んだかも分からぬ古本、街の雰囲気のせいか上手そうにも見える絵の類、なぜかあちこちで売られるチェ・ゲバラ関連のグッズ・・・。 散策の果てに、この日の目的地であるサン・シュルピス教会はありました。ここを見てみたかった理由は二つ。教会内部入り口付近の天井にドラクロワが描いた珍しいフレスコ画『デモンを撃つ聖ミカエル』があること。今ひとつの理由は、この教会にはまた、フランスでも最大規模のパイプオルガンが据えられていること。折しもミサの最中で、巨大なパイプオルガンが体を震わせるほどにガンガンに鳴り響いていました。 サン・シュルピス教会からほど近いところに、より有名なサンジェルマン・デ・プレ教会があります。ここには、イエズス会士で日本にキリスト教を持ち込んだ聖フランシスコ・ザビエルに捧げる礼拝堂があるということで見物に行きました。バスティーユ広場から始まったサンジェルマン・デ・プレ教会までの周遊コースは、実に3時間以上の長い散歩となった。ひとまず、午前中に巡るべき箇所は観たので、再び地下鉄を乗り継いでホテルに戻り、午後はモンマルトルへと向かいます。(つづく) *写真は、街角の肉屋さんに飾られた『豚の足』をウインドウ越しに撮影したものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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