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テーマ:☆詩を書きましょう☆(8524)
カテゴリ:フランス~スペイン旅行記
私の祖父は、70歳でサラリーマン生活を終えてから仏像を彫ることを趣味にしていました。これは、早くに実母を亡くした体験と、戦争に青春を捧げた自身と戦友への鎮魂の念からのことでした。祖母はもともと多趣味で、絵画に親しんでいましたが、その祖父母が、共通の趣味もいいね、ということで一緒に始めたのが俳句でした。かつて夫婦共同で句集を作った際には、編者として携わったのですが、その時に、俳句の奥深さ、とくに、字数が非常に限られており、かつそのうち三分の一は季語にとられてしまう、という縛りの中で表現することの面白さを知りました。
その後祖父母の勧めもあって、何度か句を作ったりしましたが、もともと“片手に詩集”な青春時代を送った私としては、下手でも何でも、詩を作っている方が馴染むような気がしていて、なかなか俳句に本腰を入れることはありませんでした。 しかし、今回のフランス~スペインの旅では、いつもの旅行記や写真、勉強とは別に、自身の戯れと祖父母へのサプライズギフトの想いを込めて、道すがら俳句を作って来ました。 数は旅の日数に比してそれほど多くはないですが、一つのテーマでこれだけの作品を作ったのは初めてのこと。また、個人的にハードルを高くして、突き詰めてみようと思い、とにかく *モチーフに縛られたり、あるいは頼ったりしない をモットーに、旅先の地名や国名などはなるべく使用しないで、旅の雰囲気を表現するようにつとめました。帰国後、歳時記をひもといて、季語を手直ししたりしています。まだまだ清書して祖父母に献じるまでにはいたっていませんが、近々いったん修正を終えて、先輩である二人に見せて指南を仰ごうと思っています。(了) *祖父母お薦めの歳時記です。 ↓ 合本俳句歳時記第3版 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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