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バベルの図書館-或る物書きの狂恋夢

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カテゴリ:音楽
 昨日某歌番組を偶然見ていて、天才少女と謳われた歌手が出ているのを見てつくづく思ったこと(以下の記事は彼女について書いたものではもちろんないですが)。80年代アイドル・ブームを通過した90年代中期以降、音楽業界、特にアーティストの低年齢化が本当に進んでますよね。若いアーティスト達も本当に歌のうまい人が多いです。でも何か違う。未熟というか、青いというか、未発達というか…。
 年齢と、実力やムード・歌詞の内容などのギャップを楽しんだり評価したり、あるいは未熟できわどい年頃だけが醸し出す特有の輝きを評価する、ということは音楽の世界ではよくあることです。しかし、その中で本当に評価の対象と呼べるのは、実はごく一部。そういう人たちがマイノリティだからこそ、魅力的なのです。
 ところが、業界が総じて低年齢化していき、猫も杓子も未熟で青いと、それはもう何の魅力もない。青田買いや、キワモノばかりで、これでは結局リスナーに対して“商品価値に到達していない商材”を、きわめて芸能的に売りさばくような背信行為にすら感じられるわけです。その辺りの基本的な常識を平気で逸脱する風潮は好ましくないのではないでしょうか。
 現に、二枚目、三枚目の作品を出せるアーティストが減っていますし、出すたびに本当の意味で成長できているケースはきわめて稀です。
 育てながらお披露目して行く。そしてリスナー(消費者ではなく)とともに、音楽文化そのものをボトムアップしていく気風を、今こそ取り戻すべきではないでしょうか。このことは同時に、若年の、未来と可能性あるアーティストを倫理面で守るということでもありますし、それはひいては同世代のリスナーへの影響もあるわけですし。大人の屈折した欲望で若者を消費するのはどうなのかな、と…。
 ともあれ、今業界に必要なのは本当の実力。バックボーンや衣装やタイアップの大小ではなく、裸になっても通用する、本当の技術や才能。スティーヴランド・モリスが“ワンダー、つまり奇蹟のスティーヴィー”と呼ばれたのは、子供なのに、子供離れしていたから。そう、まさしく大人以上に歌い、演奏できたからです。後付けされたすべての虚飾の源に、きちんとした圧倒的な実力があったからです。
 売り文句ありきの、作られた天才達。「奇跡の歌声」や「天才少女」「恐るべき子供たち」にはちょっと食傷気味だなぁ、なんて感じたりしました。本当に欲しいのは、本当に聴きたいのは、本当にうまい歌。それなのです。(了)





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Last updated  2006/05/16 12:36:57 PM
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