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カテゴリ:スーパー・ナチュラル
久々にスパナチュ祭を。今回は第6話「壁の中の殺人鬼」、第7話「容疑者」に二つをお送りします。
さて、第6話。とあるマンションで謎の怪死を遂げるブロンドの女性。過去80年で6人の犠牲者が同じマンションから出ており、いずれもブロンドの若い女性が何かの餌食に。現場に残された不気味な液体がエクトプラズムであることに気づくディーン&サム兄弟。そこに、エレンの娘でハンター志望のジョーが、母の許しなくフライング気味に加勢。ジョーに何かあったら大変だ…焦るディーン&サム。ディーンはこの跳ね返りのお守り状態に。 しかし、ハンターの才能があるのか、環境のせいか、ジョーは足手まといになるどころか、勇猛果敢にハンター退治に貢献する。 ところが、そのジョーがついに殺人鬼に捕まってしまう!!ジョーを助けないと!!そして、ジョーに押し切られて「一緒にはいない」と嘘をついた手前、エレンに申し訳が立たない…。 このエピソードでは、終始ディーンがジョーを気遣うシーンが多く、「もしや?」と下衆な勘繰りを禁じえないわけですが、まぁまんざらでもない二人。ただ、不断皮肉屋で軽口のディーンが、ハンターの生活が英雄物語の冒険譚なんて甘いものじゃないということ、そして家族の大切さをジョーに諭すシーンは、自分を隠して能天気に振舞うことでしか正気でいられない仕事を幼いころから続けてきたディーンの素顔が見られますよ。 このエピソード、モノクロで見ても面白いんじゃないかな。というのも、とにかく犠牲者が監禁されるシーンで、閉じ込められたケージや小部屋の隙間から怯えきった視線を投げかける犠牲者の目が、とにかく怖い。ちょっとヒッチコックな感じ。 さて、なぜエレンが執拗にジョーとウィンチェスター兄弟やハンターとの交流を禁じたか、その真相がラストで明らかになります。うーん、因果だなぁ。 続いて第7話。原題は…ユージュアル・サスペクツ???どっかで聞いたなぁ。さておき、これがまた濃厚なエピソード。いきなりディーン&サムが警察に逮捕されたところから話はスタート。兄弟は数々の微罪・軽犯罪で逮捕され、ディーンはなんと殺害容疑までかかっている始末。別々の部屋で取調べを受ける兄弟は、何とかして容疑を晴らしたいところ。ところが、ディーンを取り調べる警部ピートは、なぜか強硬にディーンを殺人者に仕立て上げ、事件の経穴を図ろうとする。一方、サムを取り調べる女性警官ダイアナ(…って、これリンダ・ブレアじゃないか!!)は、事件解決のためにいちはやく真相を話して欲しいとサムに説得を試みるが、悪霊退治の話をして納得してもらえる見込みがないと知るサムはあの手この手で事態の進展に挑む…。そして、ダイアナのパソコンのモニタに、幽霊からのメッセージが突如現れ、やがてダイアナの前に無残な姿をした幽霊が出現したところから事態は思わぬ方向へ…。攻撃してこない幽霊は、アナグラムを使って本当の悪人の正体を伝えようと、必死にメッセージを送っていたのだ。その幽霊の無言の訴えの背景には、悪辣な企みが隠されていた…。 第7話はすごくシリアスで、この一話だけでもハリウッドのサイコスリラー映画にでもなりそうなテイスト。尋問シーンから始まるシナリオの運びもなかなか秀逸でよく出来ています。 そうそう、ダイアナとサムで、尋問する側が尋問される側へと逆転するシーンは実に痛快。 それにしても、映画『エクソシスト』の中で悪魔に憑かれてスパイダー・ウォークしちゃう女の子・リーガン役で一躍話題となったリンダ・ブレアを、最初は幽霊を信じないけど、最後は理解して粋な計らいをする警官としてひっぱて来ちゃう所に、製作側からのオマージュを感じます。ディーンが最後に「あの人、どこかで見たことないか?」というシーンは、思わずニヤリです。(了) SUPERNATURALII スーパーナチュラル〈セカンド・シーズン〉コレクターズ・ボックス1(DVD) ◆20%OFF! ■著作です:何のために生き、死ぬの?。推薦文に帯津良一・帯津三敬病院名誉院長。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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