バベルの図書館-或る物書きの狂恋夢

2010/01/14(木)22:54

スーパー・ナチュラル(4thシーズン)祭。(15話、16話)

スーパー・ナチュラル(63)

 スパナチュ祭、今回は第15話『奇蹟の町』、第16話『第一の封印』を。  まずは第15話。奇蹟の町…村だったら『北斗の拳』だ。アミバ…って、サムってちょっとアミバ(整形後)っぽい顔立ちしてません?ヘアバンドとか絶対に合うよなぁ。嬉しくないかな???おっと。  なぜか、回避できないはずの死の運命から完全に保護されている奇蹟の町があるとの情報に、ディーンとサムは調査に乗り出す。強盗に撃たれても死ななかった 男は、夢見心地にそれを奇蹟と呼ぶ。悪魔との取り引きとも違う、別の形での命拾い。なんせ、この町で最後に人が死んだのは10日前。死神が使命を果たさな いその理由とは?  あの世のことはあの世で訊け!!とばかりに、ちょっとの間、あの世とこの世の間を彷徨うことを思いついた兄弟は、霊媒師パメラに協力を要請する。方法は一つ。ちょっとだけ死んで(フィリップ・マーロウかよ)、結う幽体離脱すること。あまりに命知らずで無謀な方法にパメラは異を唱えるが、もはや止めることはできない。無事自分の抜け殻を見つめる兄弟、早速幽体で町を散策。こういう状況でも楽しもうとするディーンは…大したヤツです。  と、人間体では見えない幽霊の姿が、兄弟の目に飛び込んでくる。遺した母の安否のために、この世に幽霊として残ってしまった少年。幽霊同士腹割って話そうや…っとそこに、少年を導きに死神が登場。この死神テッサ、かつてディーンが死にかけたとき、父ジョンが己の命と引き換えにディーンを救った際に、ディーンを迎えにきた死神。しかし、死神を口説いて死を願った過去を告白するとは…。  旧交を温め合う間もなく、黒い悪魔の煙がテッサを拉致していく。死神のコレクションは、悪魔の封印を解く鍵になっており、そのためアラステアが死神をハントしまくっていたため、町から死人が消えたのだ!!  といって、幽霊体では、物理的な攻撃ができない…はずがなんとこの少年、モノを動かしたり、サムやディーンに劣らぬパンチを思い切り二人に浴びせかけたりする術を会得していた。「俺たちにも教えて!!」兄弟その場で弟子入りです。  流石のアラステアも、幽霊に攻撃は出来ないが、流石は地獄の拷問番長(よっ、番長)!!だったら実体に攻撃かけちゃえばいいんだ…とジョジョのスタンドもビックリな本体攻撃に手下を、パメラのもとへ差し向ける。不意を討たれたパメラは、腹部を刺されるも、死神不在で延命。最後の力を振り絞って、兄弟の帰還に備える。  悪魔によるダダ真っ青の「死神標本」からテッサを救い出し、現れたカスティエルの力でアラステアを捕虜にとることに成功。  死神も新装開店。ということは、ここはもう奇蹟の町ではなくなるわけで、パメラは兄弟の離脱を解くと、サムに不吉な暗示を残して絶命する。母親想いの少年も、幽霊として傍にいることは母親を苦しめることだとテッサに諭され、成仏(?)する覚悟を決める…。  というのが第15話。しかしアラステア、憎らしいヤツですねぇ。ホント陰険。おまけに、霊媒師のパメラは、兄弟と関わって、光を奪われ、今度は命も奪われ。うーん、ツイてない。  一気に加速する第16話『第一の封印』。これは…ちょっとしたミステリ仕立て。天使の世界が舞台の「火サス」です。  真夜中の交通事故。忍び寄るのは…天使カスティエル。路上で見た死体。警察の到着。消えたカスティエル。死体の周囲には、ちょうど背中から羽根が伸びたような黒いシミ…。  パメラの葬儀を終えてアジトに戻ったディーンとサムの前に現れたのは、カスティエルとウリエル。ウリエルの存在自体が気に入らないディーンは、少しは放っておいてくれとすでにイライラ。聞けば、天使の同志が次々と何者かによって殺されているという。  そして、それが何者によって、何のために行われているのかを、先に捕虜にしたアラステアを拷問にかけて究明して欲しいというのが今回のお題。  俺にこの世でも拷問をさせるのか!!とあまりに無神経なオファーにディーンもドタマに来た。断固拒否するが、少しずつディーンとの間に“未発達な感情”を介在させ始めたカスティエルは、世の終わりを食い止めるために力になって欲しいとディーンに頼み込む。  嫌々ながらも引き受けたディーン、アラステアを拷問することは、つまり自分自身で自分を拷問にかけるようなもの。どこまで冷酷で無血になれるのか???一方サムは、ディーンに加勢しようと、やはり密かにルビーによって、悪魔の力の増強を図る(うわ、悪魔の血を飲んで増強か…スッポンじゃないんだから)。  流石は拷問番長アラステア、拷問する側の真理にまで揺さぶりをかけつつ、しぶとく口を割らない。ディーンも覚悟を決めて強硬な手段を選びはじめる。心配になって現れたアウトサイダー、天使アンナも登場。ディーンに拷問をさせたことについてカスティエルを非難するが、まだ神に対して自由意志を持てないカスティエルはアンナの“気持ち”にまでは考えが及ばない。  拷問も佳境というところでアラステアは衝撃の事実を告白する。それは、自分の拷問によって、30年の我慢をくつがえして拷問する側にディーンが節を屈した瞬間こそ、実は第一の封印はすでに解かれたのだと告げる。決して節を屈しなかった父ジョンに対して、30年で音を上げた出来損ないの息子とディーンを嘲弄し、ディーンの弱さがこの世の終わりを近づけたと揺さぶる。  カスティエルをして絶対不落といわしめた魔法陣に綻びが見つかるや、その間隙を縫ってアラステア、ディーンを一秒ノックアウト。代償は大きいぞぉ。現場の管理責任者カスティエルさん、慌てて乱入も、完全にキマっちゃったアラステアには歯が立たず。そこにスッポンパワーでチャージ満タンのサム登場、きっちりアラステアに白状させてからフィニッシュ→一丁上がり。すげぇ。  で、分かったことには、なんと今度の一連の天使殺しに悪魔は関わっていないということ。ならば一体誰が???  鉄壁な魔法陣に綻びを作ることができたのは…天使だけ。思い当たったカスティエル、ウリエルに詰め寄ると、ウリエル、なんとやっぱり神についていけなくなった模様。神に背いて追放されたルシファーを立ててこの世の終わりを導き、神に反撃を加えようと企んでいた。計画を知って与しなかった天使たちを次々と殺していたのだった。今度はカスティエルとウリエルが激突。しかし、パワー担当のウリエルの攻撃は凄まじく、あわや…そのとき、アンナが現れ、あの上位の天使が持つ光でウリエルをデリート。  頭の中が疑問符だらけになってしまったカスティエル、ディーンに真相を告げる。本当に自分がこの世の終わりの引き金になったのか、打ちひしがれて訊ねるディーンに、カスティエルは「終わりを始めた者こそが、それにフィナーレを与える」と、まぁ禅問答のような慰めを。果たして、地獄から戻されたディーンの役割とは…。  というのが第16話。いやぁ、まさかウリエルが犯人だったとは…。ウリエルって、むしろルシファーに対抗する側の軍事担当じゃなかったっけ???と思いつつ。 本国じゃすっかり人気者になっているカスティエルが、今後ディーンとどう関わって、互いに補い合いながら、サムとの二人三脚に収斂していくのか、あるいは溝となってしまうのか、なかなか楽しみな展開です。(了) ■期間限定!全品ラッピング無料!【送料無料!21%OFF!】SUPERNATURAL スーパーナチュラル <フォース・シーズン> コンプリート・ボックス(DVD)

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る