バベルの図書館-或る物書きの狂恋夢

2011/02/24(木)18:07

スーパー・ナチュラル(5thシーズン)祭。(21話、22話)

スーパー・ナチュラル(63)

 さて。長い間お付き合いいただきました、スパナチュ祭。ファイナルでございます(号泣)。個人的な趣味で、ここまで引っ張ってきてしまいましたが、それもこの記事まで。あ、でも6thシーズンもあるんですけどね。それはまた先の話。そのときまで、ごきげんよう。  ではまいります、第21話『騎士との約束』。騎士「疫病」の準備は万端。一方、ここへきて最後にして唯一の作戦の無謀さに一同躊躇いを隠せない。  つまり、サムがルシファーの「器」となり、ルシファーに体を乗っ取られる前にルシファーを檻に閉じ込めようというもの。サムは、ルシファーの力に抗えるのか?  凄絶な男気を見せて行方不明になっていたカスティエルから連絡が来るも、力を使い果たし、もはや、運ばれている病院から瞬間移動することもできない。ともあれ、檻のカギを開けるには、ガブリエルの言う通りならば四騎士の指輪を集めなくてはならない。「疫病」の元へ向かうディーンとサム。誘われるように、「疫病」が姿を隠す病院に向かう。警備室のモニターの画像が乱れる。  「疫病」は、医師になりすまして闘いの時を待っていた!!「疫病」の部屋に近づくに連れて体調に異変をきたすウィンチェスター兄弟。辿り着いた時には虫の息。人間は愚かで汚い。しかし、疫病は純粋だとのたまう「疫病」、兄弟を追いつめたかと思った刹那、そこにはカスティエルが。  もはや聖なる力なしと見た「疫病」の油断を衝いて、カスティエルが「疫病」の指を指輪ごと切り落とす。「もはや手遅れだ」と吐き捨てたのは、「疫病」のはったりか!?  残る「死」の騎士の指輪を集めれば、あの危険な作戦を、少なくとも試すことはできる。作戦会議でボビーが「死」の騎士の居場所を的中。その自信はどこから?現れた悪魔クラウリー、「ボビーは私と契約したよ」(ディープな方法でね…w)。  信じられないという表情のディーンとサムに、最終戦争に魂一つ売って何になるとボビー。要は、利害の一致したウィンチェスター兄弟&ボビーとクラウリー、互いにリスクヘッジし合った形。クラウリーも、ボビーの魂が掌中にあれば、自分の身の安全はお墨付き。見るからに喰えぬ悪魔、クラウリーの“助力”とボビーの挺身を受けて、目的地であるシカゴへと向かう一行。  いよいよ、最終局面への準備にさしかかるにあたって、やはり、ディーンはサムのことが心配でならない。あの作戦を認めるということは、サムを犠牲にするということ。それは、失敗しても成功しても…。そしていま、その無謀な作戦のために「死」の騎士を探している。 一敗地に塗れた「疫病」、一矢報いるため食人鬼に変えるクロアトアン・ウイルスをばらまく魂胆。ここは別動、気持ち揺れるまま、ディーンとクラウリーは「死」を探しに、サムとボビー、カスティエルは「死病」の蔓延を止めに。 クラウリーとの契約で、両足を取り戻したボビー、目覚ましいサムの活躍に、勝利の萌芽を見る。だが、あの無謀な作戦に、1パーセントの可能性でも与えるためには、まさに、毒をもって毒を制すよりほかに手立てがなく。サムはこれまで以上の悪魔の血を飲み耐性を作らなくてはならないという。そう言うカスティエルにしても、あまりの無謀さに、作戦へ乗る気も進まない。  クラウリーのトリッキーな動きに翻弄されながらも、契約通り、「死」の騎士に導かれたディーン。これまでの騎士たちとは違い、重厚で、圧倒的な威厳に満ちた、孤高なるたたずまいを見せ、哲学的な問いかけを楽しむ「死」と対峙してディーン、大胆な逆提案を受ける。  なんと「死」はディーンに、あれほど欲しがっていた指輪をくれるという。いや、事実くれてしまった。もちろん、条件付きである。その条件とは、ルシファーの僕であることから「死」自身を解放すること。ルシファーを必ず、いかなる方法を採っても檻に戻すこと。つまり、「死」をして一縷の望みと呼ばしめるサムの命を代償にしても、ということ。ここへ来て退けないディーンは、この峻厳なる約束に後押しされる形で、イエスと答える。  果たして、その決断が正しかったのか?指輪を持ち帰り、四つを合わせることで早くも魔力を確認したサムとボビーを前に、ディーン最後の一揺れ。「ディーン、お前は何を恐れているんだ?ルシファーとの闘いに敗れること、それとも、サムを失うことか?」ボビーの問いに、揺るぎない覚悟で答えることができるのだろうか?次回5th. シーズン最終回!!ってな終わり方でした。  言葉はいらない、第22話『世界の終末』。やはり、カンサスの"Carry On Wayward Son "でスタート&フラッシュバック!!  やっぱりコレかかっちゃうと、アガりますねぇ。震えますねぇ。シビれますねぇ。しかし、なんかトーンが重い。あたかも、夢オチを予感させる(違いますけど…汗)ような、スッキリしない物語の進み方。何故か、チャックの回想を綴るかのような原稿トーンで進行。  インパラに腰掛け、ビールを飲むディーン&サム。問わず語りにディーン、自らを鼓舞するようにサムに話しかける。それは、あの作戦を決行するという決心。「お前はもう一人前だ。俺はお前の意思を尊重する。」サムを守ることで己に存在意義を見出してきたディーンが、自分も成長すると決めた!!つまり、サムの作戦を全身全霊で遂行するとディーンも決心。  世界が崩壊を続け、終焉へと真っすぐに進む中(やっぱり、世界=“アメリカのみ”なんだ…苦笑)、悪魔の血を大量に摂取するサム。  そして、決戦の地デトロイトへ。そして、サムがディーンの心中を察したように念を押す。「ディーン、俺は戻ってこない。だけど、この世に引き戻そうなんて思わないでくれ。」拒絶するディーン、まさに図星。「何があっても、すべてに決着がついたら、リサと一緒に普通の暮らしを送って欲しい」。兄は弟を思い覚悟を決め、弟は兄を思って別れを決意させる。  決戦の地、サムはルシファーとの一騎打ちに臨む。固唾を呑んで、ただことの成り行きを見守るよりほかに手のない一行。ディーンとサム。ぶつかり合う中にも、子供らしい思い出が去来する。幼き日より今日まで、互いを無骨に支え合って生きてきた兄弟。その結末がかくも悲劇的とは!!  ディーンとサムを前にして、現れたルシファー、余裕の表情。手の内はすべて読まれていた!!思わぬ展開に、ただただ茫然自失のディーンを尻目に、サムに「イエス」とだけ言わせてまんまと「器」を入手することに成功したルシファーは姿を消す。  もはや世界の終わりは止められないのか。ニュースを前に、ディーンもボビーも無力さしか抱けない。心の奥で起死回生を狙うディーン、チャックの予言を受けてルシファーとなったサムに会いに行く。  サムを乗っ取ったルシファーには、意外な相手が立ちはだかっていた。異母弟・アダムを「器」としたミカエルである。ルシファーはミカエルを籠絡しようと試みるが、やはり水と油か、物別れに終わった交渉は、ついに最終戦争となって、二人は直接対決へ…というところにディーン登場。  カスティエルは、聖なる油でミカエルを追い払うと、残るルシファーを檻に入れる作戦へ。しかしルシファーの力はあまりに強大、指先一つでカスティエルとボビーを秒殺。迷う間もなく、ディーンはルシファーの本体であるサムの本性に呼びかける。  必死に呼びかけるが、サムの本性を凌駕して、ルシファーは徹底的にディーンを打ち負かす。最後まで、サムの側に!!  遠のく意識の中、自らの最期を覚悟したディーンの前で、ルシファーに異変が起こる。あの幼き日の思いで、そして共に衝突しながら護り合ってきたかけがえのない日々の記憶が…サムの記憶がルシファーを押し戻す!!  驚くディーンの目の前で、サムは束の間ルシファーを抑えて、作戦通り、四騎士の指輪の力を解放して、ルシファーもろとも檻へと身を投げようとした刹那、舞い戻ったミカエルがまた邪魔立てする。ミカエルがルシファーとの対決、つまり最終戦争を望むも、サムの覚悟が一足早く、ミカエルをも巻き込んで、ともに地底深い檻へと消えていき、全面戦争は回避された。巨大な光が辺りを包み、すべては終結した。  残されたディーンの側で、カスティエルがよみがえる。そのカスティエルが天使の力を取り戻し、ボビーをよみがえらせる。  戦い終わって、それぞれがそれぞれの道へ。カスティエルは、一度失望した神に命を授けられ、ミカエル不在の治安を守るため天に帰る。ボビーは、ディーンと別れた後もハンターとして生きていく。ディーンは?サムに念押しされたように、リサの元に戻り、男泣きに泣く。  サムが望んだように、ディーンに平凡な日々が訪れるのか知れない。チャックの手による物語=ウィンチェスター一家とその仲間を通じて、人と神、人と悪魔、そして天使の試練を綴った“ウィンチェスターの福音書”も静かに幕を閉じるとき、その書き手の真の姿が明らかになる(おぉ、神よ!!)。  明かりの灯るリサの家。そこに、ディーンの安らぎはあるのか…その真実を見つめる無表情な視線。その持ち主は…サム!!っと、ここで終了。  なんか、最後のサムの登場が、微妙ではありました。やっぱり、当初の予定通り、ここでスパナチュ幕引きの方が良かったんじゃないのか?それも寂しいけど…。この先、この兄弟どう絡むんだ???と、まぁ、やっぱり奥歯にものが挟まったようなシーズン最終話。だから、先が気になるんですけど(苦笑)。壮大なる天界の家族の兄弟喧嘩、まずはこれまで。(了) 【送料無料!23%OFF!】SUPERNATURAL スーパーナチュラル <フィフス・シーズン> コンプリート・ボックス(DVD)

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