一週間遅れのアップですが。『
特撮博物館』@東京都現代美術館、行ってきました。今の若い世代の人たち、子供たちも楽しめるだろうけれど、やっぱり我ら世代、あるいはちょっとお兄さん世代の方が楽しめるのかも。素晴らしい展示でした。特撮、というジャンルが、一つのアートとして昇華していくロジックのようなものを、あれだけの質量で見せていく。贅沢ですし、日本はこのジャンルにすごい遺伝子を持っているのだと改めて感じました。
本展示のメインキャラクターであり、目玉である竹谷節満載の巨神兵特大モデルの迫力と造形美、柔らかく折れ曲がって迫る東京タワー、そして特別ムービーおよびその撮影の舞台裏を伝える展示…。全体に館長流石のこだわり(=流儀)を感じる企画でした(庵野館長に突っ込まれる(w)(個人的には“副館長の余計なヒトコト”なるペラものの案内も小ネタ満載で好きです。皆様、是非入口で取ってください)。
それにしても昔は、よくあそこまでデザインやラフ、初稿案を手で描き込んだものだと感心。“これから上っていく日本”というエネルギーには、アイディアの枯渇というものはなかったのだと痛感。
余談ながら、私、音楽誌でデビューしましたけど、その後、駆け出し時代で一番記憶に残っていて、勉強させていただいたお仕事が“ゴジラ絡み”でして、まぁ特撮のどうこうという内容ではなく、バックヤード的な話や、当時の日本が、ディスプレイということをどう考えていたか、というような話をまとめたもので、とても楽しいお仕事でした。あの時の記憶が甦りました。
さらに余談ながら、都現美のカフェのカレーはかなり美味しいのですが、やっぱり評判いいみたいですね。(了)