なぎさホテル・赤い目の怪獣
散歩していると遠くに赤い目がたくさんついた小さな怪獣が見えて一瞬ギョ正体はほおの木の実が5・6個落ちていて種がのぞいていたのです。怖い実の殻は種が熟すまで守っていたのでしょう。種が赤いのは良く目立って鳥に運んでもらうためでしょうか?もうすぐ冬、雪にうずもれる前にどこかに運んでもらえるといいのですが。春はほおの木の花に見とれ、夏は大きな実に感激していましたが今回初めて種を見ることができました。身近にある樹木でもよく知らないことが多い私には新しい発見がとっても嬉しい。 ところで毎年たくさん落ちているドングリですが今年は小さなものを少し見かけただけクマも困って人里まで出没しているのでしょうが避けようとした車が転落し亡くなった人まで出たとは・・・・月に行く時代になってもクマとの共存はなかなか難しい課題なぎさホテル伊集院静東京生活に絶望した伊集院静が故郷に帰ろうとする途中でふと寄った海辺そこに7年間も住み着いてしまったホテル由緒ある古いホテルで温かく家族のように見守ってくれた人たち一人目の妻と別れ、夏目雅子と結婚し死別するまでの間作家として書き出すまでの自伝的随想いねむり先生の前の部分にあたります。素直に書かれた文章で まったりとした海辺のゆったりとしたホテルの温かな人々にほっとさせられすっと気楽に読めます。こんな風におおらかに包み込んでくれるところ無条件で信頼してくれる人たちなかなか出合えないものですが、いねむり先生の色川武大といい、なぎさホテルといい伊集院静の人柄が惹き寄せたのでしょう。