本を片手にポレポレ生活…札幌にて

2016/07/15(金)20:18

オーロラの向こう側・赤い夏の日・黒い氷

本(241)

ようやく夏らしい暑い日がやってきた札幌と言っても30度ほどは上がらず爽やか1日半袖で過ごせることがウキウキ嬉しい 今日は久し振りに本の日記 これはイタリアの旅で読もうと持って行ったオーサ・ラーソンの3部作の1冊目でもイタリアでは読む暇もなく往復の飛行機でこれ1冊しか読めませんでした。   オーロラの向こう側 ハヤカワ文庫ハヤカワ・ミステリ文庫オーサラーソン【著】,松下祥子【訳】   ひさしぶりに聞いた故郷の町の名は、首都で働く弁護士のレベッカにとって、凶事の前触れだった。北の町キールナの教会で若い説教師が惨殺されたのだ。そのニュースが流れるや、事件の発見者で被害者の姉のサンナから、レベッカに助けを求める連絡が入る。二人はかつては親友の仲であり、レベッカ自身もその教会とは深い因縁があった。多忙な弁護士業務を投げ捨てて、レベッカは北へと飛びたった……北欧発傑作サスペンス   この弁護士レベッカが私には(きっと、読者はみんな)とても魅力のある存在でした。幼くして田舎の祖母に引き取られ自然の中で自然の恵みをたっぷりと受けて成長し、亡くなった説教師とのことであらぬ誹謗中傷を受けたことから故郷を離れ、有能な弁護士として身を削るように働いている。そして故郷に帰り事件の渦中に巻き込まれ、知恵と勇気をフルに発揮し解決していく。が、心に大きな傷をおってしまう。   赤い夏の日 [ オ-サ・ラ-ソン ]2冊目がこれ  悲惨な事件に巻込まれ、心に傷を負ったままのレベッカは、職務に復帰した法律事務所で空虚な日々を送っていた。そんな彼女が、上司の出張に同行して故郷のキールナへ戻ってきた。だがそこで待っていたのは、またしても殺人事件だった。教会の女性司祭が夏至の夜に惨殺されたのだ。ふとしたことから被害者の周囲の人々と関わることになったレベッカは否応なしに事件の渦中へ…『オーロラの向こう側』を凌ぐ最新傑作登場。スウェーデン推理作家アカデミー最優秀長篇賞受賞。この内容を読むとまたかと思ってしまうのですが、中身は一冊目とは大違い。スリル満点まさに推理小説なのです。 黒い氷 傷を負ったのは、身体だけではない。心も深く傷ついていた…長い療養生活の後でようやく退院したレベッカは弁護士を辞め、故郷のキールナへ戻った。乞われて地元の特別検事の職に就いた彼女が立ち直りはじめた矢先、凍結した湖で女性の惨殺死体が発見され、またも事件に関わることになる。被害者の身辺を調べると、複雑な背景が浮かび上がってきた-スウェーデン推理作家アカデミー賞を連続受賞した注目作家の最新作。 そして3冊目ここでは含みを持っていたレベッカと弁護士事務所の上司の絡みが出てきてその面でも楽しめた。 ラーソンというと、スティーグ・ラーソンを思い出すでしょうが、彼ほどではないけれど推理小説好きには楽しめる3冊です。続きが早く翻訳されますように! 

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