本を片手にポレポレ生活…札幌にて

2016/12/02(金)07:22

「茉莉花茶を飲む間に」

本(241)

朝、恐る恐るカーテンを開ける。 「良かった!今日も雪降っていなかった」 12月に入って2日目。 今まで本格的な雪は降らず、一度だけうっすらと降った雪をかき集めただけで終わっている。 どうぞこのまま・・・なんて、札幌の冬がそんなに簡単に終わるわけはありませんね。 今日も天気予報には雪だるまが数個 冬将軍はこれからなんです。 「茉莉花茶を飲む間に」 林真理子 南青山の紅茶専門店「青」は、店主和子を慕う常連のお客が多い。ハウスマヌカンの奈々子、モデルのみちる、ニュースキャスターの留美…。恋に仕事に鍛えられていく、六人の女の物語。 片仮名の職業を持つ女性達6人 ハウスマヌカン・ナレーター・モデル・タイムキーパー・ニュースキャスター・スチュワーデス キャビンアテンダントと書かれていないので時がたっている本とわかる。 1987年に書かれた本の文庫化 林真理子さんの本は、食わず嫌いであまり読んでいない。 この本は歯医者の待ち時間に偶然手に取り1話1話読み進めたもの。 南青山という地名自体、札幌にいるとピンとこないほどキラキラしている場所 その一角にひっそりとある紅茶専門店のカウンターで現代的な職業を持った女性たちが 店主の和子に悩みを吐露することで自分を見つめ 少しの助言で自分で立ち向かい解決し更に強くなっていく。 そして最後に店主和子の前歴が明らかに。 この本で共感した言葉 「…みんな可愛くていい子ばかり。だけど戦うことを嫌うの。最後まではしたくないの。 それは醜いと思っているのよね。 彼女たちはいつも自分は可愛らしくしたままで、手を下さない。 男の人の気持ちや運命が好転するのを待っている。私はそれが歯がゆくて見ていられないときがあるの」  

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