63.事件簿VOL:4渋谷タコの足事件

渋谷・井の頭線ガード下屋台タコの足事件




酒を飲んで事件に遭遇しても、懲りない酒呑みの自分への鎮魂歌

僕が大学生時代に、ホテルでバイトを始めて給料日には、俗に言う盛り場を大手を振って闊歩していたが、二回ほど痛い目にあっている。

2回目は、大学2年の時の12月の雪が降っている時だから'74年だったと思うが、渋谷の井の頭線のガード下に屋台のおでんやが何台か出ていて、その中の空いている1台に入った。(この後、学校もバイトも顔の腫れが治まるまで自宅で静養してた)

この時は、5人位で明大前の友人の処に麻雀をしに行く前の、腹ごしらえ感覚でこの屋台に入った。

ここでは、蛸の足で事件が勃発した。何と、直径2cmの蛸の足が1万五千円と吹っかけられた!!
これには、激怒しておでん屋のオヤジと言い争いを始めたら、ここにも、横から怖そうなお兄さんがが現れた。
見るからに、その業界の方と判る、顔に大きな傷があった。この方の登場で、僕は何を思ったのか、その登場人物の方に敢て、腕力で挑んでいった。
今、考えれば無謀だった。初めの内は、形勢は僕達5人が圧倒的に優勢だった。

しかし、直ぐにその方の仲間が8人近く集まり(あッと言う間に数分で)形勢は逆転した。
ボコボコに殴られ、蹴りを入れられた。流石に急所は逸れていましたが。
その周りには、人だかりになっていた。こういう時って、誰も助けてくれないのが悲しかった。
ただ、見てるだけ~って感じ。

そして、自分がその相手に馬乗りにされて(この時確かにこの方は、手を自分の服の中に入れて何か出そうとしていたのを今も忘れられない)もうダメか、観念した。
そんなときに道路を挟んだ直ぐ側のハチ公前の交番から警官が2人が来てくれた。 その途端、その大勢の男達は一斉に逃走。(国道246の方に脱兎の如く走り去った)
渡に船、助かった。と神に感謝しました。が、その屋台の店主が僕達が無銭飲食しようとしたから、その逃走した人達に助けてもらった。
と、さも僕達が犯罪行為をしようとしたと、警官に事情を説明した。

警官からも僕達にいろいろ聴いてくるので、訳を話したが、無銭飲食は犯罪だの何だのいろいろ言われ交番に連れていかれそうになったので、仕方なくおでん屋のオヤジに云われるままに勘定を払った。(いろいろとおでんを食べべ、熱燗のコップ酒を飲んでおり7万近く支払った)

去って行く時、警官はの一人が「民事不介入」だよ。君達盛り場では気をつけな!だとさ。

「ふざけるな!お前ら何の為に警官やってんだ!!」と言葉には出さなかったけど思った。

30年以上も前の事件だが、しっかり記憶された出来事。若かったし血気盛んな頃の出来事だが、若しかすると、この時に命が無くなっていたかもしれない。

その後、社会人になってからも沢山の酒の上での事件は沢山あるが、懲りないのです。



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