第37回佐倉朝日健康マラソン大会-20180325
2018年3月25日(日)、第37回佐倉朝日健康マラソン大会(フルマラソン)の完走記です。佐倉マラソンは2010年、2012年、2013年は寒さとの闘い(2011年は震災に因る大会中止)、2014年は低気圧に因る暴風雨との闘い、2015年は天気にも気温にも恵まれ、2016年は小雨と寒さ、2017年は大雨との闘いとなりましたが、今年は晴、気温19℃/5℃と過去にない位最高の日和に恵まれました。暑さとの闘いと捉えていたランナーも多くいたと思われますが、私にとっては大歓迎です。最近は昔のように大会前に禁酒したりせずに当日を迎えます。小江戸大江戸や川の道に焦点を置いているので、フルマラソンに対してあまり意気込んでいない自分がいます。フルマラソン参加者は今年も約6,000名といったところでしょうか? 登録者数6,999名に対し、棄権したランナーを適当に差し引いております。10Kmの部や3Kmの部を加えると、12,295名のランナーが登録している大会です。今年の走り方は、身体に負荷の無い速度(4分45秒/Km~5分/Km)で前半を走り、後半はペースアップしてゴールへ向かうという、ざっくりと3時間10分~15分でゴールできればと思っております。一昨年の3時間09分台のペースを目標にしようと思います。小江戸大江戸の後遺症はだいぶ消えましたが、あまり無理に突っ込みたくはないと思っております。33Kmからの9Kmはいつもの「ラスト爆走」が出来れば3時間一桁台の可能性もありますが、その時になってから考えようと思います。スタート前の時点で既に気温は14℃、日向の芝生の上に座っていると暖かくて眠くなって来ます。私のサロマ湖の完走シャツを見て握手を求めて来るランナーもいました。佐倉マラソンはこれからウルトラを挑戦しようというランナーも結構いるようで、そのランナーは一度挑戦したものの80Kmで関門に引っ掛かってしまったとのことでした。改めてこのシャツを着ている限り、みっともない走りは出来ないと心に留めました。先頭から32秒の位置に入ることが出来、9:30にスタート。スタート後、すぐに丘を下る急坂を前方のランナーに進路を塞がれながら駆け下ります。自由に走れませんので、此処は焦らず抑えながら進みます。100m以上前に頭に橙色の風船を付けた3時間15分のペーサーとそれに連なる集団が見えます。あの集団に付いて行くには4分30秒/Kmの走りが必要なのですが、今の私は4分45秒/Kmで様子見をして行きたいので、どんどん引き離されて行きます。とは言え、後半必ず追い付くと、心の中に確信に近いものを持っております。今のペースでずっと進めば3時間20分でゴールすることになる訳ですが、それより速くは走る必要があります。今年は何処で再びこの3時間15分集団に追い付けるでしょうか?一般道に入ると暫くは緩やかな上り坂で、更に周りのランナーに抜かれながら、楽なペースを維持して行きます。京成佐倉駅を正面に、下り坂では体重を重力に預け、何人かのランナーを大きなストライドで抜き去ります。3Km~4Km辺りの線路沿いの平坦な道でも次々とランナーに抜き去られます。女子陸連登録ランナーにも何人かに抜かれました。5Km地点を24分07秒(4分49秒/Km)で通過。一昨年より1分09秒遅い。5Km過ぎの下り坂で、重力に任せて駆け下りると、再び10人位のランナーを抜き返すことが出来ました。その先の給水所にてスポーツドリンクを取り、喉を潤しました。味が濃い目で零れた手足とシャツがベトベトになりました。既に気温は15℃を超えているのでしょうか? ほぼ全員が給水を摂っておられました。ここからは佐倉マラソンの典型的な広々と遠くが見渡せる風景が暫く続きます。4分30秒台/Kmにペ-スアップを図りましたが、先程の3時間15分集団との差はだいぶ広がりました。焦らない、焦らない、勝負は後半、今は力を蓄え、楽な走りを!!8Km辺りで一旦幹線道路に出て、対向車とすれ違い、再び農道に戻ります。既に歩いたり、逆走している陸連登録ランナーを見掛けるようになりました。やはりトップランナーには過酷な位暑く感じるのでしょうか? 私は未だ肌寒く感じ、もっと温めてくれと太陽に訴えたい位です。農道に入る9Km辺りからは西からの向い風に吹かれます。弱いながらも影響を受けます。時々、後ろから速いランナーにまだ抜かれます。元々実力があるランナーなのか、俄かに速いだけなのか微妙です。10Km地点を47分01秒(5Km以降4分35秒/Km)で通過。一昨年より1分28秒遅い。いつも通り12Km地点の仮設トイレに入りました。此処で35秒も使ってしまいました。12Km~13Kmは会場に近いこともあり、一際声援が大きくなります。10Kmを過ぎてからは明らかに他のランナーを抜くことの方が多くなりました。先程、9Km過ぎで抜いて行った二人のランナーは13Km、14Km辺りで追い付けました。ランナーの隊列が自然と日陰を選んで連なっておりますが、私はまだ腕周りに鳥肌が立ちそうな感覚ですので、あまりランナーがいない日向を選んで走ります。日差しは未だ優しく感じます。13Km地点を過ぎると立体交差があり、約20分後に渡る道をくぐり抜けます。そろそろ先頭のランナーがやって来るタイミングです。間もなくやって来る上り坂に備えて、呼吸を乱さないよう静かに穏やかに走ります。14Km地点を約1時間05分35秒で通過。単純に3倍すると3時間16分45秒。更に最後の0.195Km分の時間を50秒程、今のペースを維持した場合の予想タイムは3時間17分台といったところでしょうか? 勿論、これから巻き返して行きます。15Km地点を1時間10分11秒(10Km以降4分38秒/Km)で通過。一昨年より1分24秒遅い。トイレロスを除くと4分31秒/Kmで来ているので、順調なペースです。すぐに急な上り坂に入ります。いつものように前傾姿勢で足元だけ見て駆け上がります。毎年此処で呼吸が激しく乱れますが、本日は息が乱れないように穏やかに、且つ、脚に力を入れて走ります。上り坂の間に周囲のランナーを10人程抜けたでしょうか?坂を上がり切り、平坦道に入り、元のペースで走ります。未だ息は乱れておりません。エイドで掴んだクロワッサンとチョコクロワッサンが非常に美味しかったです。会場が近い所為か、応援密度が高いです。本日は沿道の声援に極力手を挙げて「ありがとう」の言葉を返すようにしております。17Kmを過ぎ、アウト-イン-アウトと速度を落とさないように鋭角に左折します。まずは第一段階として、此処からペースアップを図りました。18Km手前辺りから緩やかな下り坂に入り、重力に任せて周囲のランナーを抜いて行きます。22分前にくぐった立体交差を跨ぐと、下にはランナーの群れが動いていました。約6分/Kmペースのランナー達なので、最も人口密度が高い所なのかも知れません。下り切った辺りでは、3時間15分集団から零れて来たランナーとしっかりした足取りで進んでいるランナーが入り乱れております。平地になり、2名の速いランナーに抜かれましたが、1名はすぐに追い付き、もう1名はどんどん姿が小さくなって行き、視界から消えました。双子橋のある20Km地点を1時間32分18秒(15Km以降4分28秒/Km)で通過。一昨年より1分09秒遅い。再び向かい風のコースとなります。そして中間地点を1時間37分16秒で通過。単純に2倍すると3時間14分32秒。ペースアップ効果はしっかりと数字に表れております。コースは印旛沼の外側に沿って南に方角を変え、暫くの間、殆ど沿道の応援のない静かな小道を走ります。サロマ湖のフィニッシャーズシャツを来た女子ランナーの背中が近付いて来ました。9時間台前半と、女子ランナーとしてはトップクラス、「ナイスラン!」と言って、私も同じシャツである旨を示して先に行かせて貰います。「速いですね~!!」と言って下さったので、「そんなに変わりませんよ!」と言って去りました。完全に足を留めて、脚を揉んだり、ストレッチしたりしているランナーもちらほら見掛けますが、相変わらず逆走して来る陸連登録ランナーが後を絶ちません。やはり速いランナーにとっては酷な天候なのでしょう。日陰があると多くのランナーは狙ったように日陰に入り込んで走りますが、私はま未だ肌寒さを感じるので日向を選んで走ります。22Km辺りで徐々に近付いて来た背中に追い付けるかと思いきや、4分30秒/Kmをしっかり維持しておりますため、中々追い付けないどころか、暫くは真後ろを走ることになりました。向こうも周囲のランナーを次々と追い抜いているのに、真後ろをしっかり付いて来られるランナーが気になるようです。最大で10m近く引き離されたものの、すぐに背中が近付くので、ペースを調整されているのでしょう。24Kmを過ぎて明らかにペースを落として来ましたので、隣に並び、そして追い越しました。「実測タイムが出るんですか?」と声を掛けて来ました。「参加賞とは別に、別途注文をして購入をするんです」「ウルトラも走られているのですか?」と訊くと、「地元が岐阜なので、『飛騨高山ウルトラ』には毎年参加しています」とのこと。色々とお話をして、私の方が「今年は川の道に焦点を合わせているので」という話をすると、「川の道って何ですか?」と訊いて来られました。私から見ますと、飛騨高山を走れるランナーって尊敬の意を持ちますが、そのランナーから見ても川の道という変態レースは知らないようでしたので、一通り説明すると、「そんな大会があるのですね、まあ頑張って下さい」「お互い頑張りましょう」と言って間隔を取りました。小江戸大江戸や川の道といったジャーニーランは一般的なランナーの耳には入り難いものなのかも知れません。逆にみちくさウルトラマラソンは、ジャーニーランの素質を持った大会ですので、川の道の存在をご存知のランナーがそこそこいるのでしょう。甘いスポドリを飲み、25Km地点を1時間54分53秒(20Km以降4分31秒/Km)で通過。一昨年より1分遅い。このペースで行けば3時間11分台は行けそうです。そこに残り9Km、多摩川の爆走を再現すれば、目標値の3時間10分台は行けそうです。と、簡単に書きましたが、少しずつ蓄積されて来た内臓疲労がどのように影響するのか、向こう1時間の自分の身体の行方が分かりません。一旦幹線道路に出てから、左折してサイクリングロードを走ります。ここから風車のある28Km過ぎまでと、その先33Kmまでの長いサイクリングロードは毎回とても長く感じる所で、モチベーションが上がり難い所です。そして最も長~く感じる残り1/3は未だこれからです。この辺りから更にペースダウンして来たランナーが目立つようになって来ました。次々とランナーを牛蒡抜きして行きます。3時間15分集団にも徐々に接近して参りました。そして、28Km地点を2時間08分09秒で通過。今のペースを維持した場合の予想タイムは3時間13分12秒となります。爆走モードには34Km辺りから入るとして、そろそろもう一段ペースアップをしないといけません。風車周辺では非常に多くのボランティアの方々や子ども達が盛大に迎えてくれました。給水所では、スポドリの他、クロワッサンとチョコクロワッサンを掴み取りました。既にエイドで立ち止まるランナーが増えて来ましたが、当方は足を止める訳にはいきません。再び、退屈なサイクリングロードに入り、ふと気が付くと、3時間15分集団が目の前におり、抜かすのが困難な状況です。一昨年は集団の中に入り、少しずつ集団の前の方に出て行きましたが、今年は右側に僅かなスペースを見つけるや否や、一気にダッシュして前に出ました。30Km地点を2時間16分55秒(25Km以降4分24秒/Km)で通過。昨年より24秒遅いと、一昨年のペースアップまでには至っていなかったようです。今のペースを維持すれば3時間11分台後半と、到着予想が少し早まりました。3時間15分集団を抜き去ってからも、ペースが落ちて零れて来たランナーを次々と捉えます。この辺り、所々桜が満開手前まで開花しており、例年は蕾を見る感じの時期の開催ですが、今年は早い開花になったため、良い時期に佐倉の桜を鑑賞できました。サイクリングロードが終わり、前半に走った農道に戻ると、33Km給水所。此処でも立ち止まって飲料を取ろうとするランナーの間をすり抜け、速度を落とさないよう走り続けます。再び立体交差をくぐり、上には関門すれすれのランナーが半分歩いているように見受けられますが、他人のことに構っている余裕もなくなりました。周囲のランナーを次々と牛蒡抜きしておりますが、それすらも構っていられなくなりました。34Km辺りから、更に脚に力を入れ、ペースアップ!! 多摩川のラスト爆走の再現を図りました。Tさんが私の10m前にいると想定し、それに引っ張られるイメージを作りました。あの時の35Km以降のペースは4分04秒/Kmと容赦ないペースでしたが、本日はそれに耐えられるでしょうか?此処まで来ると最早自分との闘いのみ、10m先にいる空想のTさんに引き離されないよう、しっかりとその透明人間に喰らい付いて走ります。呼吸もかなり激しくなって来て、恐らく抜かれるランナーは、10m以上手前から何かおかしな珍獣が迫って来ると思っていることでしょう。既に脚は柔らかさを失ってカチカチで、自由な走りというのが出来なくなっている感じですが、34Km以降はペースアップを図れているようです。35Km地点を2時間38分32秒(30Km以降4分19秒/Km)で通過。一昨年より9秒遅い。此処まで来て漸く3時間一桁台が見えて来ました。達成する条件、それは失速しないこと!!その先の給水所では、パンを食することが出来、これでエナジーチャージが出来てパワーアップが出来ればと思うのですが、そう簡単には参りません。それ以上に意図的にピッチを上げて行かないと、今のペースを維持することすら出来なくなります。周囲のランナーの速度低下も激しいのか、次々とランナーを追い越して行きます。完全に脚が吊ってしまったランナーも幾度となく見掛けました。更に今年は逆走リタイアランナーも本当に多く見掛けました。こちらも苦しく、そして呼吸が激しく、煩い。時々4分台/Kmの力強い走りを維持しているランナー達も抜き去りました。彼ら自身が周囲を牛蒡抜きしている最中ですので、非常に驚いた表情で抜く時に此方をチラ見されます。38Km付近の砂利道を抜けた後、西からの向かい風に押し戻され、3年前同様「魔の38Km」に襲われて失速しました。多摩川のTさんは4分04秒/Kmペースで背中が見えなくなってしまった感じです。此処から僅か4Km、ラストスパートしたいところですが、脚は鉄のように重くカチカチになっており、西風に押し戻され、追加の力を入れられません。40Km地点を2時間59分25秒(35Km以降4分11秒/Km)で通過。一昨年より23秒速い。38Km以降の向かい風&その他いくつかの要因で30秒位余計に時間を費やしてしまった感じです。しかしながら、想定すらしていなかった3時間08分台が見えて来ました。走り終えて帰宅して行く10Kmの部のランナーから時折声援を受けますが、最早応答できません。本日も長時間に渡り、行く先々で「頑張って下さい!!」と声を掛けてくれた給水所スタッフや誘導員や沿道の方々には本当の励まされました。心から感謝を申し上げたいです。競技場手前の最後の坂を前傾姿勢で足元だけ見て駆け上がりますが、呼吸が乱れに乱れます。最後の直線を走り抜き、ゴール!! 3時間08分45秒!! 一昨年より33秒速い。38Kmからの失速が悔やまれますが、向かい風もあり、自分では感じていない小江戸大江戸の後遺症(見えない筋肉疲労)もあったかも知れません。しかしながら、今回のタイムが今の自分の実力を十分に出し切った記録であると受け留めております。総合順位は239位/6,999人中(近日中に修正予定)と上位3.4%、部門順位は70位/3,329人中と上位2.1%なので、ほぼいつも通りの位置に収まりました。25Km過ぎに抜かれたランナーがいましたが、そのランナーは約500m先で抜き返し、それが最後に抜かれたランナーとなり、以降一人も抜かれることなくゴール出来ました。順位の流れは、スタート時1,159位→10Km876位→20Km727位→中間地点710位→30Km493位→40Km268位→ゴール239位でした。いつもこの辺りのタイムでゴールすると、よく周囲から「いよいよサブ3だね!」と言って下さるのはありがたいのですが、この8分45秒の壁は非常に大きく、正直届かない壁と思っております。ウルトラマラソンの経験者からの言葉で「速い人も遅い人も100Kmのタイムはフルのタイムの2.7倍」という事をよく聞きます上、的を得ていると思っております。フル4時間ランナーは100Km10時間48分、フル4時間48分は100Km12時間58分なので、フルでこれより遅いとサロマ湖は厳しいとか一つの尺度となっております。私の場合、100Kmの自己記録は8時間26分03秒ですので、2.7で割ると、フルでは3時間07分26秒と出て来ますので、今回のタイムもまずまずであり、自分の実力は其処にあると思っております。サブ3を到達するためには100Kmで8時間06分を出さないといけない訳で、今の記録より100Kmで20分も縮めることは不可能と考えておりますため、サブ3は届かないという結論に到達しました。今回より来年は1分、再来年は更に1分と小刻みに上げて行くことが出来ればとは心の中で思っております。気温は恐らく19℃に達しているのかも知れませんが、走り終えて再び体温が下がり、参加賞のシャツ一枚でやや肌寒さも感じておりましたため、屋台で出ていた豚汁(150円)を食べて身体を温め、13時過ぎには会場を後にして、ゴールへ向かってウィニングロードを駆け上がって来るランナー達を迎えながら、京成佐倉行バス乗場までの1Km以上の道を歩き、京成佐倉駅では缶チューハイを購入、13:32発の特急電車に乗って僅か2分で飲み干し、青砥まで爆睡、押上で乗った快特電車でも爆睡し、自宅には15時半には到着しました。スポドリで身体がベトベトでしたのですぐさま風呂に入り、夕食はニンニクたっぷりのトマトソースパスタを食べたいと妻にリクエストして、赤ワインと共に腹一杯頂きました。夕食前体重は59.4Kgと小江戸大江戸や荒川ジャーニーランの帰宅後体重とほぼ同じ所まで落ちておりました。夕食後体重は63Kgを超えておりました。